● 主人公・小川鳩子プロフィール                        

氏名 小川鳩子
年令 25才
シナリオ歴 現在シナリオ・センター大阪校へ通って1年。
学歴 小中高は公立。
大学は第一志望の私立共学に落ちて女子短大へ。
文学部英文科卒。
しかしあまり勉強していない。
希望の大学に行けなかったことが案外ネックになっている。
性格 明るいが、よくぼやく。
関西人特有の人間関係ボケとツッコミなら、ツッコミタイプ。
しかし、人をサポートするための気くばりからくるツッコミなので相手は心おきなくボケられる。残念ながら相手のボケ役はそのことに気づいていないのが常である。
体格 丸ポチャ。背はやや低め。
尊敬する人 別にいない。
そんなことにスラスラ答えられる人間が嫌い…と、ヘンコである。
職場環境 本町の中小企業のアパレル会社(既製服メーカー)「まるふく産業」に事務職として勤務。
デザイナーの女性が勝手に鳩子が専門職の自分を妬んでいると思っている。
しかし鳩子が嫌いなのはセクハラ感覚の社長。
同じ会社の女性と時々、船場センターへ飲みにいってはぼやく。
しかし、シナリオを始めてからは、シナリオに書いて発散。
少しぼやく回数が減った。
趣味 映画鑑賞。メジャー、マイナー、なんでもOK。
落語鑑賞。京阪神の寄席まで、時々、足をのばす。
お金をかけずに肩凝りを治すことに執着。効果のないグッズを買っては怒りがこみあげてきて弟や幼なじみにあたる。
冷蔵庫の掃除をかねて残り物で料理を作るのが好き。
男性観
その@
中3の時に好きだったルックスのいい男の子に、勇気を出して告白して振られる。
その後、気まずくなってはいけないと思い、気を遣って友達のように接したのに、その彼から「誤解されるから構わないでくれよ」と云われショックを受ける。
しかしそのおかげで、白馬の王子様タイプを完璧に卒業できた。
男性観     そのA 
昔のカレ
森 慎之介 現在26才  昔のカレ
 阪神間のある地方都市主催の「共働き家庭の子供たちと遊ぶ会」のボランティアに高校時代、友人に誘われ参加していた。そこで知り合った1才年上の慎之介とつきあうようになった。高校1年から2年までの1年間つきあった。
 しかし、かねてから学歴社会に疑問を抱いていた慎之介は高卒後、料理人修業のために渡仏した。慎之介の家業は、お寺。長男がお寺を継ぐことにはなっていたが、彼のフランス留学は家では大問題となる。彼に親戚のお寺を継がせたかった住職である父と大ゲンカの末、和解せず渡仏。鳩子は彼が伸び伸びと勉強できるために、敢えて、遠距離恋愛することを断念した。敢えて「待っていない」と云って別れた。
 そんな鳩子特有のストイックでコトバ下手な思いやりが、慎之介に伝わったかどうかは、疑問のままである。
 鳩子のカルチャー面での趣向は慎之介からの影響が大きい。
例えば読書や映画、落語、雑学等。
 風の噂に間もなく帰国すると聞いた鳩子の胸のうちは…
結婚観 なにか目的のある人生への扉に近付いてから考えたい。
とは云え、2年後の父の定年を控え、のんびりとは考えられないと内心焦りはある。
   登場人物
小川信夫
58才
大手印刷会社勤務。次長。2年後に定年を迎える。
温厚。無趣味。
面白みに欠けるとみられがちだが真面目で誠実。
晩酌の1杯の焼酎のお湯わりのみが楽しみ。
明治生まれの両親に自分が厳しく育てられたことから、子供には伸び伸びとがモットー。
時々心配な時だけ、妻に様子をうかがう。
真面目一筋ではあるが、時々会社の人とカラオケに行くと、周りがびっくりするような、若い人の唄を唄う。
家族が知らない外でのカオ。
実は鳩子の弟の哲平の音楽の好みを、コッソリ勉強している。
小川満寿美
52才
他人のためになることをするのが大好き。いわゆる世話焼き。
姑を看取ったのちより介護ヘルパーの勉強を始め、ライセンスを取得。
現在、介護ヘルパーとして生き生きとした日々を送る。
しかし時々、壁にぶつかり鳩子にぼやくこともある。
鳩子のともすればのボヤキグセは母ゆずり。
これから老けてゆきそうな夫を無視し、人生前向き独走タイプ。
明るい処も母ゆずり。
若い時、キャリアウーマンになりたかったので青春に若干の悔いあり。
小川哲平
20才
2浪の末、大学受験を自ら放棄。茶髪。
近所のたこやき屋のバイトをしながら、ロックバンドを友達と組んでいる。
本人はロックに生きたいと思っているが、鳩子から見るとプロになるほどのセンスはない。鳩子は気遣いそれを伏せているが、やがてハッキリ云うべきなのかと少し頭が痛い。
しかし大学受験を放棄したあと挫折感もなきにしもあらずだったのが、ロックにより元気がついてきたので、それもいいかと鳩子は思っている。シナリオを始めた鳩子は日に日に価値観が変わりつつあるのだ。
ルックスがよく女の子にもてる。
現在の彼女、ルミナは可愛くて、鳩子とは正反対のタイプ。
ルミナを見るにつけ、鳩子に若干のジェラシーと焦りが。
星山龍太郎
77才
母方の祖父
母の郷里の小豆島に健在。
(祖父母は母方のみ健在)
オリーブ園を母の弟(鳩子の叔父)と経営。
鳩子にも哲平にもやさしいおじいちゃん。
鳩子はおじいちゃんの会社のオリーブオイルが大好き。
肌の手入れはこれのみ。
星山ハナ子
73才
祖母
鳩子の大好きなオリーブオイルはただではない。おばあちゃんがすごくしっかり者で、郵便振替用紙を入れて送ってくる。
実はオリーブ園の本当の経営者はハナ子である。
青春時代から戦後を生き抜いた、ポジティブなおばあちゃん。
鳩子の誕生日にはいつもステキなプレゼントを贈ってくれる。
鈴原ルミナ
19才
哲平の彼女
現役で4年制女子大へ。2年生。
哲平とは高校の時の同級生。
家業は薬局。
化粧品も置いているので化粧がうまい。
美容に関心が深くて鳩子とは正反対。
エステ派で鳩子とは正反対。
お洒落も先端感覚で鳩子とは正反対。
筧 羊介
25才

幼なじみ

男性
小中高と同じ学校だった隣人の幼なじみ。
恋愛感情はないが、胸のうちは打ち明けられる関係。
父は亡くなり、小学校教師の母と二人暮らし。大卒後サラリーマンに一旦なったが、やめて理美容学校へ。
目下通学の傍ら、大阪市内の美容院にて見習中。
少し中性的なタイプで気が弱く、聞き上手。
ゲイなのかも? と同級生からひそやかに噂されていたが、鳩子にとっては関心外。
原山大悟
49才
まるふく産業の社
すごいセクハラ感覚でエッチな油ぎった男。
お金と女にしか興味がない。
秋山藍子
8才
まるふく産業の長くいる
女子事務員
社長の愛人からの電話の交換手。
いやな仕事だが年令から再就職も無理かと、耐えている。
時々つらそうにしている。
藍子さんも人生やり直せると、ひそかに鳩子は思っている。
戸田かずえ
34才
まるふく産業のデザイナー

大衆向けの衣料が専門なのを、おもしろくないと思っている。
仕事がハードで残業が多いので、いつもストレスがをかかえこんでヒステリーぎみ。
西田茜
26才
まるふく産業のパタンナー

控えめで性格がやさしい。
縁の下の力持ちの地味な仕事だが、コツコツ頑張っている。
時々、早く仕事が終えられた時には鳩子と一緒に飲みに行く。
藤好幸次
23才
まるふく産業の新米営業マン
一所懸命、仕事をおぼえている最中。
鳩子とは気があう。茜との飲み会に時々参加する。
浦島嘉助
67才
まるふく産業の倉庫番
かつて大手の会社にいた時、正月に自宅に遊びに来た若い社員が浦島の同僚への礼儀に全く欠けていたことに立腹。(年上の人を敬えない若者が許せないからである。)
趣味の収集の日本刀に手を伸ばしてしまった。それだけのことで、告げ口されて解雇。
その後まるふく産業へ。
鳩子とは仲良し。缶コーヒーを飲みながら、世の中が間違っていることについて、よくしゃべりこむ。


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