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白熱の4週間。長編を練り上げる為の実習とは?
『公募コンクール対策講座』に92名参加! (2000年 2月19日 〜 3月11日)

■ 計4回にわたって行われた公募コンクール対策講座。
  東京本校の講師である宇野耕二先生の熱のこもった授業に、受講生も熱く燃えました。
  第一回目の講座を終えた後、ご多忙の中、宇野先生にインタビューをさせていただきました。
  講義と同じく、情熱的に答えてくださった一部をここに採録させていただきます。

講座最終日。超ハードな実習を終えてみんなで記念撮影。これで長編も大丈夫! さあ、目指すのはどのコンクール?

 

Q.今回の講義について先生の狙いを教えてください。

A.まず、第一回目の講義は書いた材料を自分で認識することをテーマに進めました。   今回の講座では長編を書いたことのある方も、まだ書いたことのない方も受けているので、基本に立ち返ってご自分の作品を見直す、ということをして頂きたかった訳です。やはり土台がしっかりしていないと、作品も不安定なものになります。それをこの機会に、こちらから支える側面 も加えて、しっかりしたものにしていきたい、と考えています。

Q.やはり「基本が大切」ということでしょうか?

A.そうです。書き手と作品の関係を明確にすることと、発想したときにやっておかなければならないことを確認するということです。

Q.東京校ではこの講座はもう少し長い期間でされていると伺いましたが…。

A.はい。東京では6〜8回でやっています。今回大阪では全4回なので、その中でご自分の書きたいものを明確にするために東京校は逆の流れで授業を進めています。

香川県から毎週、本講座に出席された桑田暁美さん(37期)が、受講生を代表して宇野先生に花束を贈呈されました。

 

 

Q.それが「3枚ストーリー」、「1枚ストーリー」、「3行ストーリー」という流れですね。

A.そうです。まず3枚という大きな舞台で自由に発想して、そこから作品の核に迫ろうという方法です。最終的に3行で作品を表すときに、御自分の最も言いたいことが凝縮されていればいい訳です。曖昧でくちゃくちゃなものが固まった時に、表現の本質が見えてくると思います。

Q.「ストーリーの核」のお話がありましたが、それを固めていくポイントはどのようなことでしょうか。

A.人がしっかりしているということ、です。書き手は主人公をハッキリと書き込んでいくべきです。そこが曖昧だと魅力のない作品になっていきます。ですので人をしっかり書く、ということですね。

Q.私たちは現在、大阪で学んでいますが、東京と大阪の違いはどんなところでしょうか。

A.どちらかというと、大阪の作品には情、東京の作品にはドライさを感じる傾向はあると思いますね。

Q.では、大阪ならではの強味、というのはありますか?

A.そうですね、関西には歴史がありますね。上方の歴史といいますか。ですので、その歴史ある地域性を活かした作品がでてきたらと思います。

Q.これから私達が一番大切にしなければならないことは何でしょうか?

A.作品のテーマは書き手がしっかりしないと伝わりません。その為には、書き手が作家としての眼を持つことが必要です。この講座を通 してご自分の作品と戦って下さい。   そして技術の奥にある作家の眼を養って頂きたいと思います。

 

 

■ 講義ではこれらの、先生の方針が講義と実習のカリキュラムとして組み立てられ、息をつく暇もないほど極めて内容の濃い四週間でした。


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