シナリオ・センター会員のための人間情報誌『シナリオ教室』大阪校だよりより
★2時間ものサスペンスの企画 宝塚映像のプロデューサー、加賀城英明氏よりお話を頂き、オリジナルと原作物のシノプシス執筆に、作家集団生3名が奮闘中です。
尾崎知紀さん
「めったにないチャンス。いい経験になるので頑張ろうと思っています。シノプシスは、かつて一回採用されたことがありますが、実は少し苦手。素材が勝負だなと考えています。サスペンスといってもトリックよりヒューマンドラマ重視にして、解く側の人物の人間関係も織り込み、テーマに深くかかわらせようと思っています。なんとかいいものを書き上げたいです」
水本智子さん
「ミステリーはゼミでも書いたことがなく、説明をお聞きした後、引き出しを多くしておかねばならなかったと痛感。特に私は緻密な計算が苦手な上、枠の制限もあるので、苦戦しています。でも、例えば、原作を読んだり下調べをしたりで、自分の糧になるようにさせていただければと思っています。課題もきちんとこなしながら、ベストを尽くすことができれば…」
西村直子さん
「ちょうどミステリー向けの使いたいアイデアがあって書いていたので、1本はそれをかなり直して提出しました。2時間ものサスペンスは、犯人設定、トリック、構成と、簡単にはいかないので、推理小説を何冊か読んだり、TVを見て、あらすじや原作者、タイトルをチェックしたりしました。映像化は難関ですが、夢見ています」
故・倉田順介大阪校所長をはじめ、講師の先生方が活躍され、センターとはご縁の深い宝塚映像。加賀城さんは「謎解きだけではなく人間的肉づけもでき、社会的視野をもつ若い書き手がいれば」と話されます。さまざまな受賞歴を持つ3人の方、頑張ってください。★劇団旗上げをプロデュース 作家集団(47期)の木村敏男さんが劇団「アタック2M」の旗上げ公演でプロデューサーとして活躍されました。代表はクラス仲間で、吉本新喜劇の演出助手をされていた岡崎真起子さん。木村さんは岡崎さんの呼びかけで団員となり、旗上げに奔走することに。16人のスタッフは全員センターの仲間だそうです。
「お金を頂くからにはいいものを」との一心から、制作費が限られる中、照明と音響は、交渉の末、経験の豊かなプロに依頼。二日間の公演に、リハーサルも二日設定したとか。出費を補うため、一万円で一口スポンサーを募ったり、チラシにのせる広告をとったりのご苦労も。
上演までには、「断られ続けた」会場探し、事務所や稽古場の確保、役者さんの要望や交代の調整、岡崎さんによる台本の直しの打ち合わせ、スタッフの手配etc…大小の問題に追われる日々。公演に定員以上の観客が集まり、舞台もプロから「ここまでできるとは」と言われた時には「涙ぐみました」と木村さん。 「見切り発車で始めて、事が起こってから対処することが多かったが、これでノウハウはわかったので、そういう意味では次回は楽とも言えますが……」と話されます。
公演が成功した後は、稽古場の提供や照明、音響、役者で参加を申し出る人も現れているとか。「でも次回は、旗上げという花火がないから、違う意味で難しい。正念場と思って気を引き締めて頑張りたいですね」
最後に「センターからのスタッフには本当に感謝! 男性でも衣裳の裾上げをしてくれたり、一日中、会場のトイレを掃除してくれたり。色々な事で働いていただいて、本当にありがたい限りです」
大きな産声をあげた新劇団。みんなで応援しています。★頑張れ、ヤングたち! 老若男女が腕を磨く大阪校。今回はヤング3人にインタビュー。
●進級まもない板野正英さん(18)
中学生の時に小説に書いていたノスタルジックな世界観を、より多くの人の共感を求め、映像で表現しようと入門。3月までの養成講座では、講義内容と仲間に大いに刺激されたとか。携帯電話で小説が流れる現代、「そのように、一人で映像を作る感覚で、若い人の多様な考えや僕の世界観を、エンタティメントに表現できたら面白いと思う」。進級したばかりの研修科では「馴れ合い抜きで、叩いてほしい」と意欲満々。
●長篇も頑張る板東和正さん(19)
論文や詩を書くこととドラマが好きな大学2回生で、長篇サポートクラスにも所属。「知らないことを想像で書くのは失礼」と思い、取材のために障害者の施設でボランティアを体験。「生の現場を見て、書くことの責任を痛感した」と話します。センターでは多くの社会人に接することができて得るところ大と。「まだ経験も浅いけれど、書くために深く調べたり考えたりして、職業や人の気持ちに迫ることができる。とても勉強になっています」
●OL一年生の葉山照美さん(22)
音楽で生活できるくらいに稼ぐ友人を見て、「私も夢中になれることを」と思い、シナリオの世界に。最近は電車の中でも他人の話や仕草に気をつけるようになったとか。目標は、人を力づけるドラマを書くこと。「3月まで学生だったけど今はOL。社会人の世界を深く知り、よりリアリティをもって書けるかと思うと、楽しい。でも、学生時代の、花一つにも感動するような気持ちも忘れずに、シナリオと仕事の日本柱で頑張っていきたい」
フレッシュパワーが楽しみ!
長篇サポートクラスで
じっくり、しっかり、スキルアップを!
長篇が書けなくて悩んでいる人に耳よりなお知らせ。大阪校では、一年間で長篇の書き方を徹底的に勉強して一作書き上げる、日曜月1回、少人数制の“長篇サポートクラス”を1月より開講。7月スタートの第2期生も間もなく募集の予定です。
指導にあたられるのは、大阪校講師・顧問の平井清司先生。「長篇を書く楽しみ、充足感を味わってほしい」と話されます。
第1回はシナリオの基本、特にテーマの確認とプロットの重要性。第2回はプロットの合評。第3回はストーリーの合評。第4回はジャンル別にグループ分けして箱書き。順調な人は第5・6回で起承転結などパーツに分けて20枚シナリオ指導の予定。
「プロットなど完璧に仕上げて進めていくためにマンツーマンの指導にします」と。
参加者からは「前回はプロットを皆で読んだ。色々な意見が聞け、他の人のプロットを知ることができ興味深かった。1年かけてジックリ勉強できるのがいい」「テーマを煮詰め、そこからキャラクターを設定し、プロットを立てる。この3点の重要性を再認識した。個人的な疑問を聞くことができるのもうれしい。今後、箱書きについて実践的に学べるのも楽しみ」などの声が上がっています。
平井先生は、従来からの長篇合評クラス・長篇研究科の発起人。
「当時より今の人たちの方がプロ志向が強い。長篇は1本きちんと書いて書き方を覚えれば、必ず書けるようになる。また、ここで共に書く仲間を作れば、将来の執筆の強い支えにもなる。私も力を惜しまないので、仲間と共に頑張ってほしい」
対象は在籍者。在籍クラスと両立させてスキルアップを!
長篇研究科の大北哲夫さんが卒寿 1月21日に90歳になられました。
「そのこと自体より、長研の仲間やOBたちがお祝いに集まってくれたことがうれしい」と喜びの弁。
65歳で定年を迎え、今後について「年寄りくさいことはイヤ」と思っていた時に目にしたのが新聞の大阪校の広告。当時は、シナリオ修業はプロの内弟子になって、と考えられていた時代。大阪校を訪ね、設立者の沖原俊哉先生に話を聞くと、「騙されたと思って講義を聞いたら?」。
そして受けた新井一先生の講義の予想以上のおもしろさ! その後ゼミに進み、書いた20枚シナリオは約五百本。(当時は20枚シナリオのみ)。
「百本を過ぎた頃か? 課題が尽きて、前所長の倉田順介先生は僕一人のために課題を、それも難しいものをと思案。最後の方では苦心して二つの課題を盛り込まれ、僕も負けじと書いていました」
当時から長研に至る今も「皆とワイワイと人の作品をけなし合うのが(笑)楽しみ。齢は全く意識したことがない。自分も若いつもりやから」
健康の秘訣は特にないとのことですが、暴飲暴食はしないで、毎日10分ほど体操しているとか。最後に…
「“シナリオ教室”や毎月買っている月刊“ドラマ”に掲載されているシナリオは全部読んでいます。また昔、新井先生に言われた『一日に小説を50ページ読みなさい』は今でも実行。もう日課になっています」 身についた向学心も健康の秘訣?本当におめでとう!
第29回城戸賞で佳作入選
52期の秋満隆生さん(53歳)が上位で準入選の快挙です。
タイトル『祭囃子が聞こえる』
舞台は京都。昭和30年代半ば、父が結核にかかり、母が家計のために妾となった小学生・正生の、成長と純愛の物語を、学生時代を中心に描いたもの。教師になる夢を捨てて家族のため舞妓修業に出て、正生と離れ離れになる水絵。悲惨な状況の中でもたくましく明るく生きる母。恋のライバルでもある親友。主軸に、母子、 夫婦、友情のドラマが絡む力作です。
秋満さんは「自分が育った京都の町を背景に、純愛や、京都の女の強さを描きたかった。母の生き方は現代のそれとは随分違って、古いが、それもいいのではと思いました」
シナリオを書き始めたのは38歳の時。40を前に「このままでいいのか?」と思ったのがきっかけ。新井一先生の『シナリオの基礎技術』を何度も紐解きながら執筆を重ね、公募に挑戦。木曜ゴールデンドラマとフジテレビヤングシナリオの最終選考や、NHK創作テレビドラマの佳作、シナリオ募りますの準入選に選ばれる等、優れた成果をあげた後、シナリオ執筆や企画をしておられましたが、40代半ば、奥さまを亡くされて中断。約5年後、周囲の勧めもあって再開し、一昨年、大阪校基礎科へ入学されました。
今受賞については「電話を受けた時には本当に驚きました。というのも、応募後に入賞者一覧を見ると20代が圧倒的だったから。文書が来て、ホッとしたという感じでした」。今は、仕事に「食う寝る以外は」執筆に専念。平日小1時間と日曜の午前中は絶対に書くと心がけている、と。
★デビューおめでとう
早朝のラジオドラマ『心の憩い』で44期の遠藤麻子さん。
放課後倶楽部に桐竹勘十郎氏
昨年、世界無形遺産に選ばれた人形浄瑠璃・文楽。2月28日の放課後倶楽部では、昨年襲名披露で話題を呼んだ人形遣い・三世桐竹勘十郎氏をゲストにお迎えします。テーマは“文楽の世界に学ぶこと”。
氏は、人間国宝の人形遣い・吉田玉男と並び“静の玉男、動の勘十郎”と称された人間国宝・二世勘十郎を父に持ち、姉に三林京子。中学2年の時バイトで舞台に立ち「父や兄弟子の熱演に感動したことと『旅行に行けるで』といわれて(笑)」、翌年、人間国宝・吉田蓑助に師事、蓑太郎と名乗るように。歌舞伎のような門閥のない、足遣い十年左遣い十年といわれる厳しい世界で修行を積み重ねられ、数々の賞を受賞。立役女形ともに高い評価を得て、昨春父の名を襲名されました。また、子どものために自身で本を書いて新作浄瑠璃を上演したり、各地で人形指導を行ったりと、普及活動にも尽力。趣味は絵画、野球と多彩です。
「当日は、文楽の基礎知識、人形の魅力、人形遣いの世界……などの他、色々お話しすると思います。僕の経験からいっても、本を書くには色々な雑学も必要。文楽は大阪言葉のミュージカルで、昔は大阪商人に不可欠な教養のひとつでした。これを機に、より文楽に親しんでほしいですね」と勘十郎氏。
シナリオと小説で三つの佳作受賞 ★数々の受賞に輝く、作家集団の吉村奈央子さん。
○日本テレビシナリオ登龍門
『エッジ−−境界線−−』
ごく普通の女子高校生がクラスの中でまるで順番のようにいじめられている。転校生がやって来て、二人は引かれあうが、やがて主人公は、転校生の犯罪者としての過去を知り、距離をおくように。後、現実になじめないでいる主人公に、転校生は暴力的な解決法を教えて去っていく。そして迎える衝撃的なラストシーン。
「正と負の境界線はあるのか?がテーマ。マイナスには強い力があると思う。それを背負いこんでしまった女の子を描きたかった」
○大阪女性文芸賞
『ウラジオストック』
30代女性のひと夏の物語。母から逃れたくて家を出た主人公。周りには、同性愛者の友人と、世間から見捨てられたような恋人だけ。漫画喫茶「ウラー」で働き始め、あるパートの息子である小学生と“孤独”を接点にふれ合うが、特に心あたたまる交流もなく、主人公は自分の居場所をみつけられない。四百字百枚。
「自分探しをもしないような女性を主役にしました」
○第5回ショートショート大賞
『サイレント』
30歳過ぎのシングル女性が既婚の恋人と過ごす数時間を、古びたアパートでの物音を絡めて、淡々と描いた作品。四百字五枚。
「20、30代の女性に読んでもらえたら」
※三つ受賞の感想、抱負は「すべて佳作だったので、次は一番。1本芯の通った、独自の世界観を感じさせるライターになりたいです」
★デビューおめでとう
早朝のラジオドラマ番組『心の憩い』で48期の青柳京子さん。作家集団の菅浩史さん ★ゲームソフトのシナリオ執筆
作家集団の菅浩史さんが、ゲームメーカーのホームページ上で流されるゲームのシナリオを執筆。
作品は、メーカーが販売するアダルトゲームの続編で、言わば“おまけ”にあたるもの。
本編でつきあうことになったヒロインが一緒に行く予定だったコンサートをキャンセル。そのお詫びに、家に来て食事を作ってくれて、本編のイベントで当たった賞品を二人で開け、最期にカラオケを楽しむ……といった内容のシノプシスを渡されて、登場する男女のセリフを考えられたそうです。
「Hシーンもない、ほのぼのとしたストーリーで、ペラに換算すると多分80〜90枚。セリフが字幕に出るので、短いセリフをキャッチボールのようにテンポよく、たくさん書き込みました。今まで知らなかった世界を知って、勉強になりました」
大阪校入門は約4年前。「ひと山当てよう!」という気持ちと、映画・ドラマ、特に黒澤明好きが重なったのがきっかけ。この4年はそれまでの歳月より楽しかったとか。
趣味は公営ギャンブル。今の目標は「とりあえずコンクール入選」と。
★インディペンデント・フィルム・フェスティバル 大阪校で開催
11月16日(日)午後3〜6時。
主催・大阪校。
協力・大阪ショートショート実行委員会、プラネット映画祭、INDIE'S PLANET。
短編中篇で計4本の映画上映と、フォーラム「手をつなごう! 監督&ライターたちの集い」。ゲストは、海外で受賞に輝かれた、今回上映の一作品の監督・佐藤圭作氏と、実行委員会ゼネラルプロデューサーの河野清麿氏。
シナリオの大切さが実感できる有意義なイベントです。
参加費は当日支払いで1500円。
NHK−FM“青春アドベンチャー”を執筆
月〜金曜、22時45分から15分の同枠で、フジテレビヤングシナリオ大賞やBK創作ラジオドラマ脚本募集など数々の受賞に輝く、作家集団の吉村奈央子さんが執筆されました。
番組では12月1〜12日の10回にわたり“インテリアライフ”をテーマに、日毎に違った家具を題材にして一話完結ドラマをオンエア。
例えば本棚、タンスなどがある中、吉村さんは、10日放送分の“鏡”を担当されました。
「プロットがなかなか通らなかったり、シナリオ第1稿で沢山ダメ出しされたりしたのですが、ディレクターの方が本当に親切だったので、とても勉強になりました」
ドラマでは、鏡の半永久的な所に着目し、戦争時代と現代が交差。
「ある人の歩んだ道は、たとえその人が亡くなっても、いつかはまた誰かが受け継いでいく」ということを描きたかったと言います。
執筆中には「戦争中の言葉になっていない。カメラでなく写真機」「不要な音響効果は話の流れを断つ」「ト書きに、目に見えないものは書かない」なとの指摘を受けたそうです。今は初めてのオンエアを心待ちにされているそうです。
好きな番組は、NHKの大河ドラマ。「自分の知らない世界がわかる。特に、いろんな価値観に接することができる」のがその面白さとのこと。
趣味は読書。傾向は、純文学とSFなどのファンタジー小説。サッカーの大ファンでもあり、時間をみつけては観戦も。 その魅力について、「いつでも攻めに転じられる」と話されます。
“引き出し”を沢山お持ちの吉村さん、今後がますます楽しみです。
深夜枠で活躍 ★“苺リリック”
雨の中、結婚式を控えた男女の心がすれ違う。心に沁み入るゴスペラーズの“誓い”……。
恋愛ドラマを流行歌とともにおくる、読売テレビの15分物の同枠で、尾崎知紀さんがテレビデビュー。
苦心した点は、短時間の中にも数社のCMを、ドラマの中での前フリとともに入れる約束事があったこと。仕事を通して「制約のある中で書く難しさ」「コミュニケーション能力の大切さ」を痛感したこと。また、オンエアされた物を見ると、削られていたり、間がなかったりしたことから、「時間配分の甘さを反省させられた」そうです。
「でも思ったより多くの人が、番組に関わっていたし、見てくれていた。次回は、シーンの強弱、時間配分に気をつけて書きたいですね」
★“いきなり!TVディレクター”
上柳直也さんがテレビ大阪の同番組の制作公募の審査に通過し、制作費30万円を獲得。
大阪校の仲間である木村敏男さん・小松恵さん・湊ゆき子さん・上嶋幸代さん・菅浩史さん・川野光敏さん・徳永健司さん・大野誠子さん・岡崎真紀子さん・植木正人さんが協力し、上柳さん脚本・監督の“ラブホテルの花嫁”をほぼ完成に近い状態まで仕上げ、今夏オンエアされました。
話は、警官である父が、前科を持つ男と結婚しようとする娘を拉致してラブホテルに監禁するというもの。
衣装やロケ場所の用意から、カメラ、照明、俳優、エキストラと、多様な仕事に素人たちが初挑戦。 でも完成作は「思ったより上出来だった」と。打ち上げでは「また撮りたい」「やはり要は、いいシナリオ」と皆さん。
★デビューおめでとう
ラジオドラマ“心の憩い”で、市川静さんと木村紀彦さん。
内外に情報発信 ★ドラマ DE SHORT ショートフィルムフェスティバル
日本で初めて本格的な短編映画をフューチャーする映画祭として誕生し、今年で五年目となる“ショートショートフィルムフェスティバル”。世界56カ国から1300本以上の応募を集め、国際的な映画祭として質を高めています。
大阪校では、大阪ショートショート実行委員会のご協力を得て、同会との共同企画で、ショートフィルムフェスティバルを11月に大阪校大教室で開催予定。
上映作品は10〜20分に限り、特にドラマ性があり人間が描かれているものを厳選し、大阪校のアイデンティティーを外部にアピール。一般参加者大歓迎。
小島与志絵代表は、「たくさんいらっしゃる制作者の方に、この企画を通してシナリオの大切さに触れていただきたい」と。
★あなたに代わってロケハンします
場所設定、つい有名な、又は身近な土地になりがちですね。そこで大阪校では、主に京阪神の特色ある地域を順次取材し、大阪校ホームページ上“しなりお伝書鳩”内“ロケハン鳩子”と、校内メルマガ(希望者に配信)に掲載しています。
中では、各地域の概要に加え、寺社仏閣や商店街などの見どころを、多数の写真も交えてわかりやすく紹介。見知らぬ土地でもイメージの湧く内容になっています。「ディープ大阪・生野区」「本物の町家が残る富田林」「ごんぎつねと白壁の町・半田市」「古き良き時代の風情が残る篠山」「元祖シナリオライターへの道・上町台地」などを掲載。関西内外の人、ともに楽しめる内容です。
放課後倶楽部では職業、こちらでは場所、それぞれシナリオ執筆の取材に役立ててくださいね!
市川さんと尾崎さん ★制作会社で奮闘中
作家集団の市川静さんが、TV番組制作会社(株)ヒロエンタープライズでこの四月より活躍中です。
携った番組は、サンTVの長寿番組、“杉原輝生招待席 ゴルフどんとこい!!”や、特別番組“盲導犬育成のためのチャリティゴルフ”(八月放送予定)など。ADとして、撮影の前準備からロケのアシスタント、編集の立ち合いに、構成台本の執筆など経験されています。細やかな作業が続く中、制作の流れや構成については、センターにいたからこそわかることも多かったとか。
抱負は「ここで、私もすべてができるようになりたい。また、枠にとらわれないでメディアを広く見渡して映像文化をとらえられるようになりたい」と。
★企画書で最優秀賞
脚本で数々受賞されている尾崎知紀さんが、今回は映画制作会社・アスクコミュニケーションが脚本と併せて行なった企画書の募集で、最優秀賞を受賞されました。作品は2時間物のサスペンス。若年性アルツハイマーの主人公が殺人事件を目撃して犯人に追われるというハラハラドキドキに、ちょっとしたロマンスも。
「アルツハイマーは以前から考えていたけれど、TVドラマで先にやられたので今まで保留していました。企画書は下手かナ、と思っていたところ、今回の受賞でちょっと自信が持てました」
受賞式では主催者側の映画制作にかける情熱にも触れ、大変刺激を受けられたそうです。
★『放課後取材倶楽部』スタート
大阪校では、取材が難しい専門分野の執筆をサポートしようと、各界に精通したゲストによる講座『放課後取材倶楽部』を5月よりスタート。土曜の午後4〜6時。不定期。
専門分野の興味深いお話に加えて質疑応答タイムもあるので、積極的に活用すれば、これはさながら“人間探求取材倶楽部”。
大阪校の小島与志絵代表は、
「最近、リアリティーの不足している習作について、『どう取材したのか』と尋ねると『インターネットでと応える人が増えている。足を使わずに机に向かったままで取材を済ませる人が多い。それでは、専門分野の知識はもちろん、そこに生きる人間には迫れない。今回の講座では、単に知識を蓄えるためだけではなく、実際に会って、生の声を聞き、雰囲気を感じ取る、ということを通して、その分野に生きる人間探求に役立ててほしいと思う」。
質問は事前に受け付ける。一般的な内容のほか、「今、こういうシーンを書こうと考えているが、矛盾はないか?」など具体的に執筆に反映させようというものもOK。
「受身ではなく、積極的にこの機会を捕らえてほしいと思う」と代表。
内容・ゲストはー
5月(終了)『医師の世界とドラマ』
医師。大学名誉教授。専門は癌の放射線治療で、日本における癌の温熱治療の先駆者。診察した癌患者は約1万人。
6月『事件記者の生態に迫る(仮)』
新聞記者。新聞社の支局長。豊田商事事件、グリコ・森永事件、朝日新聞社襲撃事件、毒物カレー事件など、関西で起きた主な事件の一線の取材にかかわる。講座では特に事件記者の生態について紹介。
以降=ワイン専門店経営者、落語家、元ヤクザなど、多彩。
ゼミ生の活躍 ★『ハートフル・ストーリー』で佳作
神戸市・神戸市教育委員会による人権に関する第一回のストーリー募集で、作家集団の西村直子さん。父子のふれあいを同和問題を絡めて描いた作品で、以前シノプシスで書いた物を生かして執筆されたとか。
「普段は若者のラブストーリーを書くことが多いのですが、たまたま書いた親子物から発想が膨らんで。大筋はオーソドックスですが受賞できてうれしかった。賞金の一部で、記念になる財布を買いました」
内館牧子さんの大ファン。最近は『年下の男』にはまっていたとか。3年前には『シナリオ募ります』で佳作受賞。それ以前より、内館さんが講演時にお薦めの“エッセーを書く”ことは毎週ほぼ完璧に続け、
「内容は、日常の何気ないことですが、たまに読み返すと、我ながら驚くことも」。
やはり、継続は力、ですね。
★『明日の御堂筋』で優秀賞
大阪国道工事事務所内の明日の御堂筋委員会事務局による作文コンクールで、作家集団の上田知佐子さん。思い出による“とっておき御堂筋”と提案をする“もっとステキ御堂筋”の二者択一のテーマから後者を選び、駅ごとにエリアを区切った現状分析と提案が評価されての受賞です。
「昔は身支度をして出かけた御堂筋。もっとステキになればと思って」
40代後半で二児の母。エッセーでも受賞など活躍。センターへは通信から入門し、大阪校のゼミへ。大の映画好きで、子育て真っ最中の折りは
「子どもを学校へ送り出してから急いで映画を3本見に行き、素知らぬ顔で帰宅していたことも」。
ロックも好きで今は80年代ものにはまっているとか。最近感じるのは若者の力。
「服装もおもしろい。いつか若い人を感動させるドラマを書きたいですね」
★大阪校出身ライターが昼帯執筆
42期生の西井史子さんが『愛の110番』を他2名のライターさんと共同執筆されました。
TBS系列、3月31日〜5月23日午後1時半から放映。純真無垢で正義感あふれる新米刑事(麻乃佳世)が夫(布川敏和)や犯人と織り成すヒューマンドラマ。全40話中、西井さんは4月14日からの第3・4週とラスト7・8週、合計20話を書かれています。
きっかけは、プロットライターとしてかかわっていたドラマのプロデューサーが同番組の担当であったことから。
「決まってからは、アレよアレよという感じで、本当に時間に追われる日々でした」。
1週間分のハコを一日で、またシナリオを一日一本書く日も多かったとか。
「セリフが書き言葉になるとか、ノッてくると私自身がキャラクターに出てしまうとかで苦労しました。打ち合わせの中では、センターで先生に教えて頂いたことをよく思い出しましたね」
うれしかったのは最終週を任された時。その分気合も入って、主人公を成長させるため一苦労。
「役者さんから『泣けた』『感動した』といってもらった時は、こちらもうれし涙が出る気分でした」
妻と母の顔を合わせ持つ西井さん。ラストの頃はベッドの中では眠れず
「おかずも悪くなって、家族には迷惑をかけたかも(笑)」
といっても、プロットライターとして多彩にご活躍の経験上、それまでも眠れない夜は多かったとか。
「それより辛いのは、やはり書かせてもらえないこと。執筆予定がポシャッたこともありますから、今回は本当にありがたかったです」。
俳優さんを感動させた脚本、オンエアが楽しみですね。
『心の憩い』で連続ドラマ執筆
NHKの第25回創作テレビドラマ脚本懸賞で入選された杉本明夫さんが、朝のラジオドラマ『心の憩い』の毎週月曜の一話完結の連続枠で、今年から『光が丘駅前交番』を執筆されています。
ドラマは、田舎の駐在勤務だった警官が、街の駅前の交番に転勤するところからスタート。警官家族のホームドラマに、交番を舞台とした人間模様をからめ、全体としては「家族の成長を描きたい」と杉本さん。
元々、同番組の単発枠では一昨年秋頃より執筆。採用が難しい中、当初に書いた2本がオンエア。以来、月に約1、2本採用され、原稿はいつも持ち込んでおられたとか。今回の連続ドラマは企画も自身で。
「元々、刑事ものは割りと得意の分野。でも、番組の趣旨から考えて殺伐とした話は書けず、万引きや傷害、殺人はもちろんダメ。少し苦労するところもありますが、酔っ払いや盗難車等で交番を訪ねて来る人をうまく使って、普段、自分が生活の中で感じていることを、数分という短時間の中でもインパクトある形で伝えたいと思っています」
NHKでオンエア以後も、積極的にコンクールにも挑戦。最近の関心事は社会問題だとか。
「中小企業ではこの不況下にあって頑張っている人が多い。それをドラマにしようと関係の本も読むようになりました」。
以前より原稿を書くための資料集めには手を抜かないのが身上。
「わかっていなければ、嘘も書けないですから」。
数々の受賞経歴の持ち主ですが、
「受賞してみると、つくづくそこがスタート地点だと感じる。原点に戻って、『今、何が求められているか』を考えて、書き続けていこうと思っています」大阪OBCでオンエアのドラマ
3月1日と8日、大阪OBCでオンエアの大阪スクールオブミュージックの卒業制作となるドラマを大阪校のお二人が執筆されました。※取材時、仮題、内容は変更の可能性も。
★作家集団 尾崎知紀さん
近未来の宇宙帆船の中での実習シーンで、航海士を目指す女の子の成長を、仲間との濃密な人間関係の中で描いた『セイルになりたくて』。
「ライバルでありながら仲間。自分自身、競い合って頑張らないといけないけど、宇宙船は一人では動かないから仲間も信じないといけない。その姿は、センター仲間、また、芝居の脚本執筆の経験から言って、舞台を作り上げることにも通じる。そこから生まれる感動を伝えたくて」
懸賞では何度か佳作など健闘の尾崎さん。「一番になれなかったのは残念」とのことですが、批評やセンターでの習作で反省点が見えてきたと。
「大切な主人公が書ききれていなかった。今年は主人公から逃げずに頑張って、是非とも一番に!」
★作家集団 中前美智子さん
好きな女の子の危機を救うため、時間制限のある中で奮闘する高校生の姿を描いた『CLOCK 時計をとめて』。サスペンス風味のラブコメディーです。
「30分ものですが人物を多くとの依頼に思案。主人公が乗り込むバスの乗客を増やして、面白いキャラクターに設定し、次々と主人公の邪魔をさせました。結局、登場人物は20人ほど。ゲストの方を意識して、ちょっとした感動をよぶ脇役も設定しました」
ラジオドラマ『心の憩い』でもご活躍の中前さん。今年の抱負は
「新しいアイデア等のために幅を広げることと、深く掘り下げることの、両方やること。今まで書いたことがなかった2時間ものに挑戦すること」
メェ−と芽を出す未年に!
吉野さんが「シナリオ登竜門」受賞 ★シナリオ登竜門2002
女子大生が就職活動に奮闘する話で「再生を描いた」という『葬式新聞』で優秀賞に輝いた44期・吉野万理子さん。
現在は東京にお住まいですが、数年前、名古屋在住の折りに一念発起、新幹線で大阪校まで通学されました。
「基礎は十数年前に東京校で。それから8年ほどは断続的に一人で書いていたのですが、やっぱり、もう一度センターでやってみようと。ゼミでは仲間と一緒で楽しかったです。足達先生にもお世話になりました」
昔から書くことが好きで、名古屋では新聞社や出版社に勤務。以前より小説も書いていたそう。映画監督のSABUの大ファン。
「脚本家としても尊敬しています。作品は、テンポがよくエピソードのつなぎ方が見事」。
今後は「要望があれば企画書でも何でも書いていきたい」
★第23回BKラジオドラマ脚本懸賞
「現実を受け入れることの大切さを描いた」という『森の記憶』で佳作受賞の49期・吉村奈央子さん。
一昨年のフジテレビヤングシナリオでの佳作に始まって3本目の入賞で、
「企画書が通らなくて少し弱気になっていましたが、今回で、プロになる窓口が一つ増えて力づけられました」
大阪校での習作はまだ2年余り。
「ゼミでは他人の作品を聞いて、切り口が色々あっておもしろいナと。宿題では、自分のカラーをいかに出すか、考えさせられました」
最近興味を引かれたことはロシアの劇場占拠事件。
「女性テロリストの話とか、人質を殺す時間があったのにそうしなかった話とか、何か執筆につながらないか? と思います」
ネタを思いついたら仕事中でも電話をとるフリをしてメモをとるとか。
目指すところは「やっぱり一番」
活躍状況、刺激になります。
作家集団青木さんの活躍 作家集団の青木万央さんが、NHK衛星第2テレビ『人生自分流 日本一のお手玉母ちゃん(副題・仮)』の構成台本を執筆されました。オンエアは12月4日の予定。同番組は、第二の人生を意欲的に過ごす中高年を紹介するもので、今回は『日本のお手玉の会』の中心となっている60代の主婦を紹介しています。見所は「活動を通じてどんどんイキイキしてくる主婦の姿」だとか。
青木さんは同番組の企画・取材には以前より携わっていて、今回、企画書に関しては
「以前、工業デザインの仕事で書いた経験と、センターで習っていたことが役に立って、違和感なく書けました」。
初めてという台本執筆では、サンプルを渡されたもののカメラワークに関して少し戸惑うこともあったそうですが
「いかにあきさせずに、どこで盛り上げるか? という点ではドラマと一緒だナと感じました」。
特にドキュメンタリーということで悩んだのは
「自分らしさをどこで出すか? 結局、ナビゲーターに自分の視点を反映させることで表現しました」。
番組を通じて痛感したことは「キャラクターがすごく大事ということ」。
仕事で多くの刺激的なキャラクターに出会ったことを、ドラマの世界にも生かしていきたいとか。
昨年、勤めていた松下電工を退職。直後ボランティアとしてかかわった映画祭などから次々と人脈を広げ、今は構成作家、トータルプランナーとして活躍。文学座がサポートした市民劇団の脚本執筆経験も。こちらも人生自分流に意欲的!
表舞台・裏舞台 演じる世界に書く世界、二つにかかわった
お二人にインタビュー。
★教師・女優、多彩なプロフィール
小学校の教師として多忙な日々を送っていた約20年前、ドラマ好きが高じて大阪校の門を叩いた田淵順子さん。その時は基礎科のみでした、約5年前、再び入門。ここ2年半ほどは「シナリオの役に立つのでは?」と考え、劇団『東俳』に所属。教職も非常勤に変わり、この10月には校長の役を舞台で演じるなど、多彩にご活躍です。劇団に入って痛感したことは
「セリフの大切さ。イキイキした芝居はセリフもイキイキしている。よく考えて書くようになりました。」
意欲的なパワーの源は
「家族が元気で、協力してくれること。そのためには、よくコミュニケーションをとり、泣きたいような時でも明るく振る舞うことが大切ですね」
★自作の『部長刑事』に出演経験も
約20年前から10数年間女優として活躍しておられた50期の小松恵さん。エキストラから始まり、主に舞台で活動されていましたが、テレビ『部長刑事』では、女優としての狙いもあり応募した第2回ストーリーコンクールに佳作入選したのを機に、一時期、出演の経験も。大阪校には2年半前に入門。執筆では、以前の自分の役だけとは違い、ドラマ全体が見渡せる楽しさ、キャラクターやまだ見ぬ俳優と一緒に作るような楽しさも感じているとか。
「特に、キャラクターは自分のこどものようで、子をいとおしむような楽しさも。また、習作では経験上、人物それぞれに見せ場を作ってあげようと思っちゃいますね」。
大阪校の合宿では5枚シナリオのコンクールで2位を獲得。
夢は
「上川隆也(大地の子)のために執筆し、自らも出演して、一緒にロケ弁を食べること」パワーあふれるお二人です」
レギュラーライター二人 大阪校の多くの生徒さんが執筆しているラジオドラマ『心の憩い』。ぺラ5枚の執力を問われる難関です。その中でレギュラーとしてご活躍のお二人にインタビューしました。
★作家集団・中前美智子さん
家族の意外性を心温まる話にまとめたものが多いそうです。
「心掛けているのは、朝の番組なので明るいものということ。それと、5枚で言いたいことがはっきりと伝わるように、主張が印象に残るものが採用されている気がします」
ボツが続いても「あきらめると書けなくなるので毎週一本は書くと決めている」とか。ネタのためには専用のネタ張を用意。思いついたときにメモっておいて、授業の日に提出できるように、その1、2日前に書き上げているそうです。
「原稿をいただいて、仕事をしているという自覚も持てました。短くても心にジーンとくるものを書いていきたいと思っています」
★長篇研究科・桑田暁美さん
桑田さんの書かれる内容は、定年間際の人物や初老夫婦に若者を絡ませた設定で、家族愛を描いたものが多いそうです。
「最初の8ヶ月は、書いても書いてもボツだったんですよ」
週に一本のノルマを自分に課して書いていたものの、ボツが続いたときは2ヶ月間書けなかったとか。あきらめずに書き続けられたのは、
「小島先生の励ましと、わたし自身、塾で生徒に宿題を出しているので、自分自身も宿題をきちんとこなさないとと思って」
最近は、新聞の三面記事をよく読むようになられたそうです。原稿料は、お金というより勲章のようで、とても使えないとか。オンエアはご主人も楽しみにしておられるそうです。
※やはり書き続けることが力『第2回シナリオS1グランプリ』で佳作受賞の柿原優子さん ★『第2回シナリオS1グランプリ』で佳作受賞の柿原優子さん
北海道を舞台にした『迷子の季節』で受賞された、研修科の柿原さんですが(詳細は本紙7月号)、作品はコンクール応募のために、初めて書いたものだったとか。
「100枚以上書く場合、どれくらいシーンを盛り込めばいいかわからなくて悩みましたが、一応オオバコは作っていたので、ちょうどいいくらいの枚数で書き終えました。受賞は、母の伝言メモで知ったので、授賞式に行くまで半信半疑でしたね」
中学より大学まで演劇部に所属。自ら舞台に立ちながら、脚本執筆の経験も。書き手として ほめられたことの方が多かったため、書くことでプロになれたら、と思うようになり、大学時代にセンターに入学。ハウツーを習得するとともに、仲間と一緒に勉強する中で、締切を守って書く習慣をつけたり刺激を受けたりの環境作りを考えたそう。
「でも、舞台とテレビは全然違いますね。舞台は場所をあまり変えない。同じ場所で、いかに人を出入りさせて、どんなセリフを話させるか考えるわけです。テレビでは、シーンを自由に変えられるし、、カットバックも使える。最初はどういうところでどこにシーンをとばすのか?わからなくて、みんなどう考えているのか不思議でした」
そんな柿原さんが感じるテレビの魅力は、観る人の多さ。
「桁違いの多さがすごく魅力だと思います」
今後の抱負は「他の仲間を見習って、とにかく沢山書いていきたい。それと、わたしの作品は悪い人が出て来ないと評価されることが多いので、悪いけれど魅力的な人間や、人間の二面性みたいなものを書けるようになることが、当面の目標です」 今後の活躍が楽しみです。大阪校が5月、近代的なオフィスビル、新大阪長谷ビルに移転 四半世紀にわたり習作の場を設けた教室に別れを告げました。新教室では今までより南方向にあるビルの7階に、基礎科等を行なう大教室、ゼミや研修科を行なう三つの教室、事務局が集結。生徒さんの感想は……
●全般的には「最寄駅に近くなったので便利」「オフィスビルなので、勉強するのにふさわしい感じ」「一堂に会することができ、学校らしくなった」
●基礎科の生徒さんからは「部屋が広くて明るくて、勉強するぞ、という感じ」「今まで知らなかった上のクラスで本読みをしているところなど目にすると、刺激になる」「チラシや掲示板で情報を得やすくなった」「広い窓からたくさんの飲み屋のネオンが見えて楽しい」「エレベーターを降りてすぐというのが、いい」など。
●その他の生徒さんからは、「今までの靴を脱いで入るビルの一室とは違い、勉強の場という感じ」「お茶は各自持参になったけど、例えば同じ日本茶でも、みんなそれぞれ違ったブランドを飲んでいることがあり、おもしろい」「大教室で長篇研究科が行なわれたとき、自分の基礎科時代を思い出し、また習い始めたばかりの人たちと同じ部屋だと思い、ある種の感慨とともに刺激をうけた」「後藤先生のお顔を拝見できて嬉しい」などという声に加え、6期生からは「僕は、前のビルの2階、10階、5階と、計約20年間の時代を経験。学校らしくなったことを喜ぶよりも、あのアットホームな教室に懐かしさを覚える気持ちが強い」。人にも歴史あり。
★デビューおめでとう
毎日放送ラジオなど全国36局で放送の「心の憩い」で45期の西古里江さん、47期の上嶋幸代さん。今後も頑張って!尾崎さんがNHK札幌の佳作 数々の受賞に輝く尾崎知紀さんが昨年に引き続き、「NHK札幌放送局平成14年度オーディオドラマ脚本募集」で佳作を受賞されました。
作品は「過日なら」。主人公は60歳の元・札幌路面電車の運転手。かつて愛情のない結婚をした妻が20年前に家出をしたことから、男手一つで息子を育て、今は、かつての自分と同じ職業につくその息子と嫁の3人暮らし。そんなところに妻が現れ、息子に会いたいと告げる。妻はガンに侵されていた。息子は父に遠慮し、会うことを拒む。主人公は、妻が病気であることを考え、息子の説得にかかる。そんな中、かつてなかった、妻に対する愛情が芽生えてくる。そしてー。
「夫婦関係をメインとした家族の再生のドラマです。人間関係はウヤムヤにせずトコトンぶつかりあった方がいい結果をうむのでは? 日にちがたてば許せる優しさをもちたい、そんな思いで書きました。タイトルもそこから」と尾崎さん。
ドラマで主人公が息子を説得するのはいつも電車の中。尾崎さんは昨年の授賞式の折りに、札幌に、自分自身が住む町と同じように、路面電車が走っていることに親しみを覚え、取材しておいたそうです。
「札幌の路面電車は、町の中の短い距離を円を描くように走っている。それが、人生は堂々巡りとか、遅々として説得は進まないという感じや、土地の情感を出すのにいいんじゃないかと」。
地元に根付いた作品であったことは受賞の理由の一つでもあったそうです。
今後も頑張って!
ユニークな仲間達 43期の佐々木孝昌さんは、AM神戸でADを勤めながら、ラジオドラマの執筆もされています。職場でシナリオの勉強をしていることを話すと、「じゃあ、書いてみるか」と執筆の運びになったそうです。ADなので、自分の本の収録時に、自分で曲やSEをつけることもあるそうです。時には脇役として出演することも。
佐々木さんがかくのはブラックコメディ。音声のみで笑わせるのは難しそうですが、「自分が面白いと思うものを書く。自分が面白いと思えるまで何度でも書きなおす」と果敢に取り組んでおられます。
ドリフターズのコントとアメリカンコメディが大好きだという佐々木さん。中でもお気に入りなのが「俺がハマーだ!」戦前の日本映画にも精通しておられます。好きな役者は大河内伝次郎と市川雪蔵。唯一プロマイドを買ったことがある女優さんが、大川恵子だとか。
今後は、映画方面にもチャレンジしていきたいそうです。「ドラマを観ている間、視聴者を非日常空間に完全にトリップさせられるような作品が作りたい。リアリティのある突飛な話とか・・・。」目指すのはドリフと「俺がハマーだ!」の融合系コント。
現在は「谷五郎のOH! ハッピーモーニング」(AM神戸、AM10:07〜)の歌謡ドラマを執筆中。ワイワイ合宿 大盛況 2月10日、11日に須磨海岸のシーパル須磨にて第1回大阪校ワイワイ合宿が行なわれました。
1日目。3時にチェックイン。
4時から各部屋に分かれてゼミナール開始。発表課題は20枚シナリオ「夕映え」。いつもとは違う顔ぶれの中での発表。新鮮な意見が聞けてとても刺激になりました。
7時から大広間での食事会。自己紹介の後は、一気にうちとけ、話が弾みました。その後、3部屋に集まり飲み会に突入。時間が経つのも忘れて、シナリオについて熱く語りあい、密度の濃い夜に、そのままで盛り上がっていた人達も。
2日目。朝9時より、海が望める大会議室に全員集合。参加者全員1人1票で5枚シナリオの朗読発表審査会をしました。後半は、後藤先生の特別講義。あらかじめ募った皆からの質問を元にお答えいただきながら、コンクールでも現場でも読み手の心に届くシナリオ作りの秘訣を教えていただきました。
来年も第2回「ワイワイ合宿」を開催予定。一般・一の会からも参加を募ります。
「大阪ワイワイ合宿5枚シナリオコンクール」審査結果
<最優秀賞>
『暖かい海』土EUゼミ 原野貴文
<佳作>
『僕が地球を救った日』土NUゼミ 小松惠神戸・須磨海岸にて大阪校合宿 中断して久しい大阪校の合宿が再開されます。その名も大阪校ワイワイ合宿=B風光明媚な須磨海岸にあるシーパル須磨にて2月10日〜11日の一泊二日。
〔10日〕チェックイン3時。〜4時=フリー⇒7〜9時半=ワイワイパーティ⇒以降=部屋単位でのワイワイ飲み会
〔11日〕8時半まで=朝食などフリー⇒9〜12時=勉強会とコンクール発表・現地解散
有意義な勉強タイムに、ふれあいの時間もたっぷり用意されています。
初日のゼミでは、事前に選出(応募は1月24日まで)された作品を、いつもと違った仲間や講師と勉強し合うことで、きっと新鮮な感動が。翌日の勉強会では、まず後藤千津子先生による特別講義。いつもの講座とは違う内容に、また創作意欲が刺激されそうです。コンクールでは予選通過作品(応募は1月24日まで)を参加者全員で審査。最優秀賞3万円他が用意されています。
すぐそばが海岸なので、フリータイムには遊歩道や夜の海辺を歩いたり、大浴場の眺望に心身をいやしたり。ワイワイと食べたり飲んだりしながら、シナリオや映画、習作談義に花を咲かせるのも楽しみです。
「10年前頃までの10年間ほど毎年、大阪校ではゼミ合宿を開いていました。いつもとは違う環境で勉強する楽しさ、同じ釜の飯を分け合うことで親睦が深まったことなど、いい思い出ばかりです。シナリオの成果は仲間によって向上します。海と仲間に囲まれて、より一層の実りを得られますように」と小島与志絵代表。
参加費1万5500円。定員百名。1月24日締め切りですが、希望者は大阪校まで問い合わせを。
小原緑さん最終に ★「第26回創作テレビドラマ脚本懸賞」で優秀賞
大阪校で44期・研修科の小原緑さんの作品『一周忌』が最終選考の5作品に残り、育成奨励賞・優秀賞を受賞されました(応募数1030)。
内容は…親に依存していたフリーターの4人きょうだいが、両親の急逝により現実に直面。てんやわんやの末、一周忌を迎えた時には新しい生活を見い出そうとする……4人の掛け合いもおもしろいコメディタッチの作品です。
締め切り間際まで、フリーターを肯定する作品にと悩み続けたそうですが、「フリーターは社会的責任から猶予されているから?」、自身でもどこか抵抗があり方向転換、「ごく普通の生活がいかに社会的責任を伴う大変なもので、大切なものか」を描いた投稿作品になったそうです。
センターでの習作について、ご主人に内緒にしているので大変だそうですが、当初、故・永江勇先生に作品をほめてもらったことでやる気を起こし、仲間との励まし合いもあって頑張れたとか。主婦・塾の講師・家業手伝をこなしながらの執筆ですが、様々な人の視点が発想のヒントになることもあるそうです。
今後は「人生って、人間って、いいな」と思える作品を書いていきたいなと。そのためには「わたしの強みは?と考えると、普通の生活の中にいることだと思う。ごく普通の人々の日常生活を毎日取材しているようなもの。それを生かして地道に書いていきたい」と、堅実な視点が頼もしい!「NHK仙台放送第25回FMオーディオドラマ脚本募集」で佳作 44期の中前美智子さんが受賞されました。作品は『仮の宿りに』。一見理想的な家族が、祖母がボケたことで(実はフリ)バラバラになるが、女子中学生である主人公が立て直そうとする話。
中前さんは「かつて18年間教師として生徒をみてきて、家庭tがいかに大切かを痛感。追求していきたいと思っていました」といいます。執筆前、まず浮かんだのがボケたフリをするお婆さん。そこから孫娘を主人公にしたドラマを考えつくまで一苦労したそうです。
心がけていることは綿密なプロットづくり。映像の場合ならシーン割まで。ラジオなら話の流れで枚数割りした上、特にセリフの分かりやすさ・的確さに留意して書くそう。
日頃のラジオの勉強には「NHKのFMシアターは毎週聴き、『TVドラマ代表作選集』の中の気に入ったラジオドラマの脚本は何度も読み返して、執筆時もテキストのように机の上においていましたね」と。
教諭時代は演劇部の顧問として座付き作者気分で戯曲執筆の経験もある中前さん。今は「根性で書き続けて長い作品が放送されるよう頑張りたいです」と意欲旺盛。
震災をテーマーに… ★「大阪校25周年記念賞」結果
最優秀賞
『ひまわり』石川隆之
佳作
『こころに吹く風』佐々木英雄
『ココロノツバサ』吉村奈央子
●最優秀賞『ひまわり』
阪神大震災で夫と子供を失い、生きる気力をなくした主人公が、子供が生前に植えた花が咲いているのを目にし希望を見い出す。
石川さん『大震災を目の当たりにして、これは語り継いでいかなければいけないと思いました。やはり、ものの考え方や見え方を変えた大きな出来事でしたから。で、震災がらみのものを何本か書いて来て、ここでやっと一本ができたという感じです。ライターとしてはいろんな意味で幅広く活躍できるようになればと考えているので、普段はなるぺく沢山映画を見るよう心掛けています」
●佳作『心に吹く風』
女性主人公が、童話作家になる夢を捨てて故郷に帰った恋人を力づけ、復帰へと導く。
佐々木さん「夢破れた人を応援する主人公にしようと最初から考えていて、ある日バイクに乗っているときフッと全体像がひらめいて一気に書きました。今はコンクールに向けて2本執筆中。そのつど考えたテーマを、うまく伝えられたらと思います」
●佳作『ココロノツバサ』
いじめで追い詰められていた女子高生が、ふと出会った少年との触れ合いを通して強くなっていく。
吉村さん「傘を翼に見立てて飛ぶシーンは『飛べるって信じてる子がいたらおもしろい』と思ったことから。受賞はうれしかったのですが、佳作ということは、やはり何か足りないところがあるのだナ、それもまた今後の執筆の課題にしたいと思っています」
おめでとう吉村さん ★フジテレビヤングシナリオ大賞佳作受賞
大阪校49期生、ゼミ科在籍の吉村奈央子さんが、第13回フジテレビヤングシナリオ大賞で、佳作を受賞されました。(応募総数1970篇、大賞2作、佳作3作)。
受賞作は『空の蒼さが目にしみる』。中学生の女の子が、野球部の男の子との淡い恋が進行する中で、独身の姉の妊娠事件や、男の子の両親の離婚問題に接し、少しずつ成長していくドラマです。吉村さんは「人が幸せかどうかは、その人自身が決めること≠描きたかった」と言います。
元々は小説家を志望。中学生の頃、クラスで小説を書くのがはやったのがきっかけとか。
大学生のとき、偶然図書館で『月刊シナリオ』をみつけて、そのおもしろさに開眼。図書館に入り浸ってバックナンバーを読んでいるうち、「自分は映像の方が表現しやすい」と感じたことから、シナリオを書き始め投稿するようになったそう。
最初はほとんど独学。後、センターの夏合宿があることを知り、昨年参加、大阪校にはその秋、入門されたばかりです。
受賞の一報が入ったときは本当に驚いたとか。その後は「こちらからお願いして企画書を出させてもらっているのですが、受賞直後に3本書いただけで今は滞りがち。少しジレンマを感じています。今は、早く自分のペースをつかんで、映像化に値する作品を書いていきたいと思っています」
ラジオはセリフ…… ★梶田さんがラジオドラマ執筆
漁師として地道に暮らして来た父親。アメリカの大リーグを目指して渡米する、冒険心に満ちた息子。それぞれ真剣に生きているのに理解し合えない……
対立する親子が和解していく様子を描いた『二人の男』(50分)がこの夏、NHKのFMシアターでオンエアされました。執筆は、大阪校29期出身で一の会♂員の梶田裕子さん。95年第3回橋田賞新人脚本賞で佳作入選されていますが、ラジオの世界では、93年にキッスFM「神戸ドラマエイト」でデビュー、1時間ものを書くのは今回で3回目だそう。昨年末には同じ50分もの『真冬のプレイボール〜管理職の決断』がオンエアされています。
ラジオの魅力について聞くと……
「見えないものをどう感じ取ってもらうかが、難しいのですが……。でもその分、想像力を働かせて聞いてもらえるわけだから、そんなセリフってどういうものか? 考えることですね」。
50分間リスナーを引き付けておくためには? という質問にも
「やはりセリフ。言葉の端々まで気を使う」と。
入門して十数年。シナリオは、いろんな人がかかわることで平面が立体化していくのが魅力的という梶田さんですが、コンスタントに書き続けられたその秘訣は?
「書きたいものがあるからです。書きたくて仕方がないものが」
最後に、生徒へ一言お願いすると、
「私もまだ皆さんと一緒。とにかく書き続けてください。私も書き続けます」と。
★デビューおめでとう
毎日放送ラジオなど全国36局で放送の『心の憩い』で、40期の中井純子さん。おめでとうございます。
『ウソコイ』で頑張る田嶋さん ★大阪校出身・田嶋さんが活躍!
日本テレビのシナリオ登龍門で優秀賞を機に上京されて丸3年の、大阪校出身・田嶋久子さん。今年3本のテレビドラマで活躍されました。
既に放映済みですが、30分1話完結の恋愛マニュアルドラマ『G−taste』(テレビ朝日系)では12話中6本を、コメディドラマの第二弾にあたる『ОLヴィジュアル系2』(テレビ朝日系)では4話と6話を執筆。後者は、田嶋さんにとって初めての全国ネットの一時間連続物で、パート1を踏まえた上で、切迫した状況の中での4人による共同執筆など、貴重な経験をされました。また、7月からの連続ドラマ『ウソコイ』(関西テレビ系)では5話以降のストーリー作りで脚本協力。ドラマの行く末が楽しみですね。「それまでの焦りが、これらの仕事を通じて自分を客観視できるようになったことで少なくなった。今はマイペースで頑張ろうと思っています」
★“第45回シナリオ募ります”で佳作
大阪校41期の鈴木達也さんが受賞されました。作品は『純じゅん』。主人公は、車椅子で生活する男のためにバリアフリーの住宅を買おうとファッションヘルスで働く女性。選評から、愛の切なさが伝わるラブストーリーのようです(詳細は6月号)。タイトルは二人が純粋であることから。「愛があれば障害は乗り越えられる」を描きたかったと言います。
約10年前に東京校に1年半ほど、大阪校には4年ほど前から在籍。10年間、志を持ち続けていられてのは「どこかに書けるという自信があったから」と。目指すのは、テレビドラマとして見て楽しんで元気が出る作品。心掛けていることは「登場人物それぞれに気持ちを入れないといけないので、片寄った考えにならない生活をすること」と。
★コンクールで健闘の尾崎知紀さん
「学生のとき、ニール・サイモンのおかしな二人≠見て、こんなにおもしろいものがあるのか! とすごく感動したんです。笑って、泣けて、怒れて……。僕もそんな感動を人に与えられたらと思って」
大学時代からアマチュア劇団で執筆、約3年前に大阪校に入所された45期・尾崎知紀さんがコンクールで健闘中です。
『第41回シナリオ募ります』では心に傷を持つ女性ライターが幽霊屋敷の謎に挑む壊れた振り子≠ナ奨励賞、『NHK札幌放送局平成12年度オーディオドラマ脚本募集』では幼なじみとの不器用な恋愛を描いた定休日ありません≠ナ佳作を受賞。現在は、『日本テレビシナリオ登龍門2001』で、元アタリ屋がふとしたことで示談屋となり被害者と加害者の心を結ぶ。示談屋 健吾≠ェ最終選考に残り、結果待ちの状況です(6月上旬)。
執筆の際、心掛けていることは、丹念な下調べ。新聞のスクラップなどは常日頃からとか。舞台にかかわった経験から「お客さんは常に意識している」と。大阪校では、研修科と長篇研究科に属し、旺盛な執筆欲をみせておられます。
「あるとき、著名なライターにもすごい習作期間があることを知ったんです。才能があっても努力している。僕も人の2倍3倍書いてみようと思いました」
汗がコンクールに輝いた尾崎さん。今後が楽しみですね。大阪校一同、応援しています。
アットホームな空気を大切に ★故・倉田順介氏を偲ぶ会
「人生っていいもんだなあ」
祭壇の前のオルゴールに刻まれた言葉。
故・倉田順介先生が生前、よく口にされていた言葉です。
3月25日、昨年末に天に召された先生を偲ぶ会が開かれました。
当日は、ご遺族、そして、東京校や、先生が長年勤めておられた宝塚映像をはじめとする業界関係の方々のほか、講師の先生方、在校生、OBが出席。思い出話や、「シナリオ・センターは永遠に不滅です」とおっしゃった大阪校20周年記念パーテイの折りのフィルムのほか、年表やアルバム、プロデュース作品などで、先生の在りし日を偲びました。
小島与志絵代表は最後のあいさつで、
「いつも姿勢を正しておられた先生により、大阪校はしっかりと重心を据えてきた。今、さみしさは校内に張り詰めている。でも、先生は、多くの遺産を大阪校に残された。その中でも一番は、親心にも似た、生徒さんへの愛情からくるアットホームな空気だと思う。わたしも大切に残していきたいと思う。先生が愛されていたシナリオ・センターを、わたしも愛し続けていく。皆様にもどうぞよろしくお願いしたい」
と思い出と感謝、抱負を、先生ご闘病中、代表を励まされた方々への感謝の気持ちとともに述べられました。
おめでとう杉本さん ★「第25回創作テレビドラマ脚本懸賞公募」で入選の杉本明生さん
『占有家族』で栄えある賞に輝いた杉本さんは、家族を失った3人が擬似家族を作る受賞作で「信頼関係を築きあう姿を描きたかった」と言います。
大阪校30期。入学されてちょうど十年ですが、シナリオを書き始めたのは入学十数年前の大学時代。
「我流で、社会人になってからも少しずつ書いていました。センターのことは知っていましたが、仕事が忙しくて。でも、交通事故にあった時『やりたいこともしないで死ぬところだった』と考え、入学しました」
「日々新たな発見があった」という受講期間。宿題の添削では叱咤激励される中、発奮しながら執筆。時代劇が好きで、ゼミに進んだ約1年間はそればかり書いていたそう。現代ものを書き始め、平成6年に応募した、「第5回TBS新鋭シナリオ大賞」で最終選考に残り、『新・部長刑事アーバンポリス24』ストーリーコンクールでは一位入選してオンエア(後も数本)、その3年後の『第23回城戸賞』では最終選考まで。この間に「プロに!」との思いが強くなっていったとか。
10年間書き続けられたのは「仲間がいたことと、数発の花火で終わりたくない、という意地かな?」。ちなみに執筆時に心掛けていることは「資料集めで知識を蓄えること」
今は「プロ作家として、およびのかかるライターになりたい」と話す杉本さん。
大阪校のみんなも応援、楽しみにしています。
期待の星 ★大阪校出身ライターが活躍
▼大阪校42期生で、現在は東京校在籍の西井史子さんが多彩に活躍中。
日本テレビのアニメ番組『週間ストーリーランド』では、『こわれた土偶』を執筆。小学生たちが土偶を壊してしまった責任を互いに被ろうとするドラマで、一昨年秋にオンエアされています。
その経緯では、プロット採用の連絡の際に「明日までにシナリオを」と。夢中で執筆したものの、まだシナリオ修行は一年ほどということもあり、一稿目はプロデューサーに散々言われる始末だったとか。一週間ほど、キャラクターの立て方など色々と教わりながら、
ほぼ毎日直しをするような状況の末、一旦OK。その後、多数が参加する会議の席でプロデューサーが「作家の考えとしては」と口にするのを聞いたときは、すごく感動されたそうです。
また、プロットライターとして、日本テレビや読売テレビの数々の連続ドラマ、火曜サスペンス劇場などで執筆。「現場に入って、テレビの前のお客さんがどう感じるかを考えるようになりました。見た人が元気になるドラマを作りたいですね」。
NHKの第25回創作テレビドラマ脚本懸賞公募≠ナは育成奨励賞も受賞。
また一人、期待の星。大阪校一同、応援しています!
★インターネットでドラマを
研修科の広瀬弥生さんが朝日放送ラジオ“アナパラOhラフィーキ”で執筆中の青春ドラマが聞けます。
http://abc1008.com/anapara/frame.htmlへ。忘年会では多彩なゲストが ★2000年度大阪校総会・忘年会
▼昨年12月10日チサンホテルで、約150人が集う中、開催されました。「コンクールを総なめした画期的な年だった。来年も夢をもって」との後藤千津子所長の挨拶の後、ゲストの方々が登壇。元NHK大阪放送局プロデューサー・土居原作郎先生が「『言葉が目の邪魔をする』という言葉がある。いかにものを素直に見るか?に留意して、いろんなことを作家精神をもって作品に結び付ける逞しさを」と。
▼元読売テレビ取締役・荻野慶人先生が「コンクールのアドバイスとしては、誰もが書かないことを書く。手段として、仏映画の名作『パリ祭』の中で見られたような共同脚本という手も。審査経験から入選確立は高い」
▼大阪校のOBで『深層の恐竜』著者・壱岐拓磨氏が「シナリオに小説、いずれも基本はすべてセンターで学んだ。その一部が、伝えたいことは全員に伝える、そのための努力は惜しまない、手を抜いて書く罪深さ」
▼同OGで昨年デビューされた関えり香氏が「通学時は授業が楽しく、交際範囲になかった仲間との出会いにも刺激を受けた。深夜枠や連続ドラマ『QUIZ』などを書き、初めてホテルでの缶詰やTV局での寝泊まりを経験した」など話して下さいました。
ほか歓談タイム、コンクール上位入選者の話、恒例の、最終審査を出席者全員で行うシナリオ・コンクールもあり、一同、大いに刺激を受けました。
惟埜さんが『新・部長刑事〜』を執筆 ★新・部長刑事 アーバンポリス24
関西の長寿番組、ABCテレビの新・部長刑事 アーバンポリス24≠研修科・43期の惟埜親司さんが執筆されました。第一作(5月放映)は『ラジオが救った命』。リストラされて家族にも見放されたと思い込んだ男性が自殺しようとして一騒動起こす話。第二作(10月放映)は『立花刑事、痴漢される』。女性の立花刑事が男性の刑事とともに、痴漢の濡れ衣を着せられた大学教授の潔白を証明する話。現代性に富む二作です。
仕事を通じて感じたことは「きちんと構成をして箱書きを作ることややり直しの要求は可能な限り受け入れることの大切さと、技術的に上手でも面白くなかったらダメということ」などだそうです。
★KissFM神戸の朗読ラジオドラマ
結婚式場に花嫁を奪いにやって来た主人公。ラストには想像もつかないドンデンー。研修科・42期の桧原博実さんが、KissFM神戸で放送の真夜中ラジオYours≠フ朗読コーナー掌ものがたり≠ナ『ウエディングジャック』を執筆、10月にオンエアされました。
「映像の世界と違って、ラジオ、しかも地の文がそのまま読まれる朗読ドラマなので、どんな文章表現で人物の心理を織り込むのか? 勉強させられました。また、2回の直しを通じて、ライターには柔軟な対応ができる能力も必要と実感しましたね」。
日常的に執筆の為に心掛けていることは「全然書かないで、人と遊びほうけるような日を作ること」。それによって視野が広がり、机上で思いつかないいい一言が見つかることもあるとか。執筆には今までに習作で書いた作品の数々が「おおいに役立った」そうです。
※お二人とも引き続き執筆されています。次の放送が楽しみ!
ラジオドラマのスタジオを見学 ★『心の憩い』収録現場を訪問
ライター達で訪問した、ブルーと白のコントラストがお洒落な『心の憩い』のスタジオ。
にこやかに入ってきた声優さんたちは、アナウンスブースに一歩足を踏み入れると、緊張した面持ちです。
そのガラス越しには亀野徹プロデューサー、松本昇三ディレクター、ミキサーを操作される船越節夫氏、ほかスタッフら制作の方が並び、まずは1回目のリハーサル。
楽しんで聞いていた私たちですが、終了後、制作の方からは「ノリが悪い」など様々な注意が。2回目の後も「言葉の説明にならないよう本当に楽しそうに」などの注意があり、3回目に本番。聞き終えると、さすが1回目よりドラマが生き生き! OKが出て、まずは1本終了。
その後、声優さんたちは入れ替わり、制作の方は休む間もなく夕方までに計6本を収録。関係者のドラマにかける意気込みが肌で感じられる有意義な一日でした。
シナリオに関しては、「大切なのは、ドラマとしての感動とともに、宗教番組ですのでその教えを伝えること。また、ドラマは3分半ですが、2時間ドラマを3分半に凝縮することもできるということも考えて」と亀野先生。
「沢山書いて、人まねでなく、オリジナリティ豊かな自分なりの作品を」と松本先生。
ありがとうございました。
71期生壱岐さんのシナリオ募集 ★壱岐琢磨氏にインタビュー
緊迫する国際情勢の中で起こった二つの殺人事件の真相とは?
書き下ろしの長編ミステリー小説『深層の恐竜』でシナリオ募集の依頼を下さっている著者の壱岐琢磨氏。(シナリオ・センター会員対象。9月末日締め切り。詳細はシナリオ・センターまで)
大阪校出身の19期生で、基礎科で新井先生、ゼミで倉田先生に師事。平成6年には、”友情は偏見に克つ”をテーマに、主人公の青年とHIV陽性者とのふれ合いを描いた脚本「撫子(なでしこ)」で第4回「菊地寛ドラマ大賞」を受賞されています。
今回の小説のテーマは『正義感のない社会の恐さ』。執筆にあたっては、かなりの取材を重ねられたとか。「事実関係、例えば職業など、よく把握して書かないと関係者にイヤな思いをさせることになるので、自分で生の声を聞き歩きました。それは内容の厚みにもなりよかったですね」
シナリオライターと小説家、共通点については、「人を描くということ。それと、溢れ出る思いがあるか? が問われること。また、その思いは、多くの人々に対する叫びのようなメーッセージを含んでいるかどうか? これのないものはどんなに深く真摯なテーマの作品でも、多くの人に対して発表する必要がないと思います」
今回のシナリオ依頼に関して、「皆さんなら僕が想像もつかないようないいシナリオを書いてくれるかも? との思いから。でも、どんなシナリオであれ、書いていただくだけでありがたいと思っています」
ラジオで大活躍 ★「アナパラOhラフィーキ」で研修科生が活躍
朝日放送ラジオの同番組(月曜午後7時から30分)で放送のドラマを次の9名の研修科生が執筆しました。
36期・上原生江さん、38期・広瀬弥生さん、39期・橿棒万昌美さん、40期江本真紀さん、41期鈴木達也さん、41期白川華奈さん、43期・長谷川靖さん、44期中前美智子さん。
番組のコンセプトは異世代間の心の交流。プロデュースをされている報道局アナウンス部の戸石伸泰氏は「平たく言えば、野球のナイターを見る親父たちとその子供であるティーンエージャーとの心の交流です」ドラマの狙いも同様で、それに、週毎に決められた番組テーマを盛り込んで製作されています。
「映像とは違うラジオドラマということ、また、番組のコンセプトのほかに週毎のテーマが制作の途中段階から入ってきたということもあり、ライターの方は大変だったと思います。でも、目のつけどころやストーリー運びのいいシナリオができていましたね。リスナーからも『想像力を刺激される』などの反響もいただいています」
放送は5月から9月の間、不定期14回。番組は、インターネットを利用して朝日放送のホームページで聞くことができます。また、同様にして放送済みのシナリオも順次読むことができます。
関さんが連ドラで活躍 ★連続ドラマ『QUIZ』執筆
大阪校46期出身の関えり香さんが春からの連続ドラマ『QUIZ』(TBS系金曜22時より)を執筆。奮闘していらっしゃいます。
ドラマの主人公は、警視庁の、特別な誘拐事件を扱う特殊捜査班に所属する桐子カヲル。主演は財前直見。脚本は他の2名のライターとの共作。「プロデューサーの方は『とにかく今までにないドラマを作りたい』ということ。ですから犯人探しだけでなく、いろんな人物の過去のトラウマ、心の闇が浮かび上がる、いままでにない変わったつくりとなっています」と関さんは話します。
実は関さん、一年前の春にセンターに入学したばかり。
今回のチャンスの元々のきっかけはセンター主催の夏合宿。期間中いろんな局のプロデューサーやディレクターの方が講演されましたが、その中の一人、TBSの方が深夜ドラマの企画を公募。関さんは会心作を応募し、その一週間後に一本、初めてのシナリオを執筆。そして今回の依頼となったそうです。
「幸運が続いた感じです。今回の執筆では、いろいろ勉強させていただく中、ライターは体が資本、ということもつくづく感じました」
大阪校一同心より応援しています。
テレビ東京で阪本さんが執筆 ★コント台本を執筆
44期の阪本成紀さんが、テレビ東京で7月2日から放送の「バミリオン・プレジャーナイト」でコントの台本を執筆されます。深夜0時25分〜30分間。
番組そのものは映像と音楽とコントで綴るバラエティー。出演者は全員女性で、映像作りは若手ファッションデザイナーなどアート関係者が携わっているそう。
「コント自体は5分ほどですが、3クールにわたる番組中、ずっと僕が書かせていただきます。ファッション性のある番組にしようということなので、コントも、従来の大笑いするようなものと違って、知的なブラックユーモアまたはホラーのような味わいを目指しています」
阪本さんは学生のころより演劇に携わり、戯曲など執筆。シナリオ・センターには放送分野への活動の幅を広げたいとの思いがあって入門。最近はコメディーなどにも興味を抱いていて、大学の同級生であるディレクターから声をかけられたときは、「自分に合った仕事がまわってきた」と感じたとか。
「演じるのが女性だけというのが目新しいし、知的な笑いをとるというのは簡単ではないのですが、笑いが書けるライターとして認められるように頑張りたいと思います」と抱負を語っています。
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