おめでとう、市川さん!

 長篇研究科の市川静さん(45期)が「第5回日本文学館7行ポエム大賞」にて入選を果たされました。

 市川さんは以前「第2回日本文学館五行歌大賞」でも優秀賞を受賞されています。限られた文字数の中で的確な言葉を選んで情景や心情を描写するのはシナリオを書くことに通ずるものがあると市川さん。

 「人に誉められるってとても嬉しいことなんですよね。自分が書いたものが他の誰かの目に触れて、認めてもらえた。そのことがとても嬉しかったです」と今後、シナリオを書いていく意欲にも繋がったとか。

 常に挑戦し続ける市川さん。頑張って下さいね!

梅村真也さん、ご活躍!

 大阪校出身ライターの梅村真也さん(45期)は現在、番組の構成台本やアニメの脚本、ドラマ・映画の企画書を書かれるなど幅広い分野でご活躍されています。

 劇場映画「ロード88 出会い路、四国へ」にてデビュー後、「制作会社でリサーチと構成の仕事に携わるようになり、そこでの出会いが次の仕事に繋がっていきました。思い返せば、全て出逢いから生まれた仕事です」と。

 「この先もプロとしてやっていけるのかという不安は常に胸にあります。お金をいただいて書くということは物凄いプレッシャー。どんな厳しいスケジュールでも締切りは絶対ですし。時に、苦しくて途中で逃げ出したくなることもありますが、やり遂げるとまた次がやりたくなる。どんなに苦しくても仕事があるのは幸せなことなんです」と梅村さん。

 「お客さんに笑って泣いて感動してもらって。媒体や分野が違っても、目指すところはいつも同じです」と。今後のご活躍が楽しみです!

おめでとう、西村みずきさん!

 大阪校出身の西村みずきさん(48期)が第7回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞にて優秀賞を受賞されました。

「昔、ゼミで発表したものです。一時間に伸ばそうとして、途中で煮詰まってしまってそのままになっていた作品なんですね。実は今回もコンクール用に別のお話を書いていたのですが、うまくいかなくて。そこで、眠らせていたこの作品を引っ張りだしてきました」と。

「作品を書いていると迷路にハマって途中で止まってしまうことが結構あるんですね。ある程度、冷却期間を置くとまた書き出せるんですが、その時は全く書けなくて。そんな感じで途中までしか書けていない作品がたくさんあるんですよ」と苦笑される西村さん。

「構成力と書き上げる力を鍛えること。これが目下最大の目標です」と。

西村さんがどんなに苦しい時もシナリオを書き続けられるのは「テレビが大好きで、テレビに関わっていたいから」だそうです。

「両親がテレビに全く関心のない人だったので、家にずっとテレビがなかったんです。それで余計にテレビが見たくて、友達から話を聞いたりして、おかげで見ていないのに誰よりも詳しかったぐらいです」と。

「作品の題材探しも、テレビです。テレビはいろんな情報を発信していて、それを見ていると、心にひっかかることや、疑問に思うことが色々とあって、それをふくらませてドラマにしていくんです」と。

今後のご活躍が楽しみです!
おめでとう、秋満さん!

 第10回日本シナリオ大賞にて秋満隆夫さん(58期)の「愛・求めます」が佳作に入選されました。

 作品は児童虐待を取り扱ったもの。「児童虐待は皆がもっと関心を持って、外から積極的に救いの手を差し伸べていく必要があると思うんですね」と。取材で想像以上の過酷な現実に直面し、挫けそうになったこともあったとか。

 「城戸賞を受賞した後、関係者の方に『50代なんてまだこれからだよ』と言ってもらったことがとても励みになっています」と。「これまでの人生で様々な経験をしてきました。その年月の分だけ書きたい題材があるんです。そこは若い人より
も有利ですよね」と秋満さん。

 思いついたネタは携帯電話で留守電に吹き込んで記録されるそうで、「メモだと書いてもそのまま見ない時もあるんですけど、留守電だと必ず聞きますから」と。

 作品を書く時は新井先生の「シナリオの基礎技術」を必ず傍に置いているそうです。「暗記するほど何度も読んでいますが、困ったことがあるとページをめくります。すると必ずその答えが見つかるんです」と。

 「それから人物の描き方に一番神経を使っています。ちゃんと魅力的にかけているかチェックする。人物が魅力的に書けると、ストーリーもうまくいくんです」とのこと。

 ご活躍が楽しみです!

★「ゲキレンジャーショー」執筆!

 作家集団の尾崎悟史さん(58期)が「獣挙戦隊ゲキレンジャーショー」(東映)の脚本を執筆されました。

 「特撮ヒーローものって子供が一番最初に親しむ番組なんですよね。子供達がいろんなことを知るきっかけになる番組」と、特撮ヒーローものに熱い思い入れのある尾崎さん。

 子供の時大好きだったものの、大きくなるにつれ卒業し、完全に忘れていたのが、社会人になってから、たまたまテレビでやっていたのを見て、「大人の目で見ても、すごく見応えがある」と特撮ヒーローものの魅力の虜になったそうです。

 「中でも小林靖子先生の書かれる作品が大好きで、すごく尊敬しているんです。先生がシナリオ・センター出身と知って、入学も決めました」と尾崎さん。

 そして、デビューを特撮ヒーローの舞台ショーの脚本で飾ることに。

 「舞台を書くのがはじめてだったので、とても苦労しましたが、いろいろと教えていただけて頑張ることができました。これまでシナリオを書く時、どこか自己完結なところがあったんですが、現場を体験して、共同作業の一環であることを強く意識するようになりました。作品に携わる人達、観客の存在を忘れちゃいけないと」と。

 「いつか特撮ヒーロー番組のシナリオも描きたいですね!」と夢にまっしぐら。 

 頑張って下さいね!

柿原優子さん、大活躍!!

 大阪校出身ライター柿原優子さん(45期生)がシナリオを執筆されたアニメ『かみちゃまかりん』(テレビ東京系)、『瀬戸の花嫁』(テレビ東京計)『鋼鉄神ジーグ』(WOWOW)の3本が4月から放映スタートとなりました。

 柿原さんは現在、アニメやゲームのシナリオ、ウェブコンテンツを手がけるなど多岐に渡ってご活躍されています。

 アニメのシナリオを書く時に難しい点を伺うと「アニメの場合、ユニークな発想を求められることが多いです。例えばファンタジーものだと、実写ではありえない舞台設定や人間以外のキャラクターを考える必要があったり。アニメならではの、絵にした時の面白さを考えて書くのが一番難しいですね」と。

 またゲームシナリオについて伺うと「ゲームではセリフが画面に表示されるので、パッと見ただけで読みやすいかどうかがすごく重要です。セリフの文字面がキャラクター性も表しますから、セリフを文字にする時に相当気を使いますね」と。

 「プロになって楽しいのは書いたものが評価されること。厳しいのは評価されるものを書かないといけないこと。プロになる以前は書くのがすごく楽しかったですが、今は常に評価がつきまとうので辛い時もあります」と柿原さん。

 「この道はデビューしてからもずっと大変ですが仕事はとても楽しいです。ちなみにデビューすることより、その後しばらくライターとして食べていくことの方が大変な場合が多いので、今のうちに体力をつけてお金を貯めておくことをお勧めします」とアドバイスをいただきました。

 柿原さん、ありがとうございました!

★齊藤さん、構成台本執筆!
 
 作家集団の齊藤恭子さん(50期)が「パチンコ美女 全国の旅」(サンテレビ)の構成台本を執筆されました。

 齊藤さんが構成台本を書かれるのは初めての経験。

 「段取りやセリフの分量などに悩みました。抑えたつもりでも、ついつい書き過ぎてしまうみたいで。加減が難しかったです」と。

 「企画書を書く時に、相手に意図をきちんと解りやすく伝えることがいかに大切なことかがよく解りました」と、制作会議で立場の違う様々な人と話合い、それらの考えを取り入れながら台本を執筆。

 「ライターは文章力だけでなくコミュニケーション力もすごく必要なんだと思いました」と。実際の現場を体験して、学ぶことがたくさんあったと齊藤さん。

 今後が楽しみです!

★辻さん、ラジオドラマ執筆!

 作家集団の辻淳子さん(57期)が執筆された「未払い家賃」が「ウハウハ大放送アニメストリート」(RFラジオ日本)にてオンエアされました。

 ライターズバンクに登録してから初めての応募シナリオが見事採用に。

 「収録現場で突然ラストを変えて欲しいと言われて、授業でなら先生が色々とヒントを下さいますが現場では自分一人で考えるしかない」と現場の厳しさに触れた辻さん。

 「現場の人達は、一つのものをすごく深く丁寧にきちんと仕上げていく。仕事にするってそういうことなんだなと。気を引き締めなくちゃって思いました」と。

 昔から書くことが好きでシナリオを始められた辻さん。「自分の好きなことを人生の真ん中にいつも置いておきたいなと。これからも書き続けていきたいです」と。

  これからも頑張って下さいね!

★先生の横顔

 大阪校の先生の、いつもとは少し異なる素敵な横顔をご紹介するコーナーです。今回は野昭二先生を。

 1月、野先生が監督の映画「まあちゃんのコスモス」がDVDで発売されました。原作は阪神・淡路大震災で親友を失った一人の女の子が立ち直る姿を描いた児童文学。あの大震災から12年。被災者を元気づけたいという思いから作られた映画です。

 野先生ご自身も被災されており「まるでトランポリンのようだった。寝ている所にタンスが倒れてきたんだけど、足でうまく軟着陸させたんだ」と。映画は原作の挿し絵と実写の静止画と動画を使ったユニークなもの。

 「原作の挿絵に静止画を加えて作ったんだけれど、はじめてのことだったのでなかなか苦労したよ」と野先生。「原作は人の命の大切さを謳った作品。人と人は生きている死んでいるに関わらず繋がっている。そこを強調したかった」と。

 映画は震災だけでなく「いじめ問題」にも触れていて、学校教材としても使えるようにと40分の長さになっています。

 最後に「たくさんの作品をどんどん自分の中に取り込んで、知識に栄養をつけてください」とアドバイスをいただきました。野先生、ありがとうございます! 

 
★尾崎知紀さん、映画の脚本執筆!
 大阪校出身ライターの尾崎知紀さん(45期)が映画『URAHARA』を共同脚本にて執筆されました。

 ビデオの構成ライター募集の面接で、尾崎さんのプロフィールを見られた先方が、現在制作している映画を手伝って欲しいと急遽携わることに。

「2ヶ月で脚本を仕上げるのは大変でしたが、監督といろんなアイデアの交換もできて楽しい経験になりました」と。

 女の子たちが夢に向って生きる元気いっぱいな映画『URAHARA』は今秋東京にて公開予定です。

 「可能性は自分の手で広げていくもの」が信条の尾崎さん。現在、ご自身のブログ「ポッドキャスト・ドラマ『耳がミケランジェロ』」にて、オリジナルのオーディオドラマを配信しておられます。「プロモーションに使えるかと思って。最初は携帯小説を考えていたんですが、ボッドキャストのことを知って、これは面白そうだと」と。ウェブで募った仲間と制作。「いい仲間と知り合うことができて、皆ですごく楽しみながら作っています」。通勤電車の中で気軽に聴いてもらえれば一回配
信分の長さは10分〜15分ほど。ブログを立ち上げてから一年足らずでリスナーは約一万人に。春には初の時代劇を配信予定。

「常に新しいことに挑戦していきたいんです」と。ご活躍が楽しみです!

★伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞

 大阪校出身の高田智子さん(53期)が、「伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞2006」の中編の部にてシナリオ大賞を見事受賞されました。

 受賞の感想を伺うと、「この賞は受賞がゴールではなくて、そこから来年の映画祭での上映目指して、シナリオを映像化しなくてはならないんですね。今はその重責が果たせるかとても緊張しています」と。

 高田さんは、個人映像やアートドキュメンタリーの制作に携わったことはあるも
のの、映画を作られるのは初めて。監督も自らされるそうなので勉強しなくてはならないことが山積みとか。スタッフやキャストを集めるなど撮影のための全てを自分で進行していかなくてはならないので大変です。

 高田さんがこの賞に挑戦されたのは今回が四度目。応募を続けられた理由は「この賞は、とてもアットホームな賞なんです。映画祭の時には審査員の方と最終審査に残ったメンバー皆での交流会があって、そこで他の応募者の方と顔見知りになったり、審査員の方に自分のシナリオについて色々とお話を伺うことができたりするので、それで来年もがんばるぞって気にすごくなるんですね」と。

 目下の目標は映画祭に向けて無事に映画を完成させること。今後もコツコツと長く創作活動を続けていきたいと。映画祭で上映される高田さんの初監督作品。とても楽しみです!

★大阪校創立30周年パーティ

 去る11月19日、大阪校30周年記念「感動・関西、30周年フェスタ」が開催されました。生憎の雨にも関わらず計250名もの方にお越しいただき大盛況の内に終了しました。

 これも、実行委員長の作家集団の木村敏男さんをはじめとする有志スタッフの皆様のおかげです。この一年間、準備のために奔走して下さり、本番直前には疲労もピークに達しておられたにも関わらず最後まで頑張って盛り上げて下さいました。本当にありがとうございました!

★20枚シナリオ・コンクール
 シナリオ・センター大阪校創立30周年記念賞20枚シナリオコンクールの結果は以下の通りです。

課題「晩ごはん」 応募総数87本

●最優秀賞 「老婆の休日」
 研修科・北田優子さん(59期)

●審査員奨励賞 
「日暮れからのラブオール」
 作家集団・松下寿美子さん(47期)

●東京校賞
「父と娘のサイクリングロード」
 一の会会員・池上千里さん

●大阪校賞・佳作
「いろは食堂の夜」
 長篇研究科・嶋政治さん(45期)
  
★先生の横顔

 今回は武藤哲也先生をご紹介します。武藤先生は現在家で飼われている二匹の犬達に夢中だそうです。二匹は保護施設にいた犬と捨てられていた犬を引き取られたもので「保護施設に少し前に流行した犬種がたくさんいるのを見ると胸が痛みます。全部助けられるといいんですが、それはできないのでせめてできる範囲で」と。

 次に武藤先生が夢中なのは釣だそうです。「『一時間幸せでいたいなら酒を飲みなさい。三日間幸せでいたいなら結婚しなさい。二週間幸せでいたいなら豚を食べなさい。一生幸せでいたいなら釣を覚えなさい』という中国の諺があるんですが、正にその通りと」と武藤先生。「どうやったらうまく釣れるかあれこれ考えるのが好きなんです。釣りになると僕は気が短くて次々と手法を変えていくんですが、それが見事成功した時などたまらなく嬉しいですね」と。

 行き詰った時、あれこれ視点を変えると打開策が見えてくる。それは創作にも通じることのようです。「アイデアは考えるものではなく探すもの。何も浮かばない時、ただ原稿用紙を睨み付けていても前には進めません。そんな時のためにも日頃からネタを探して、ネタ帳を作っておくことはとても大切なことですよ」と。いつも優しくご指導下さる武藤先生、ありがとうございます!

創立30周年を迎えました!

 シナリオ・センター大阪校はこの秋、創立30周年を迎えることができました。
 これもひとえに皆様方のご指導、お力添えの賜物と心よりお礼申し上げます。 これからも一所懸命努めさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、かねてより有志スタッフの皆さんが着々と準備を進めて下さっているサプライズイベント「感動・関西、30周年フェスタ」が11月19日(土)にいよいよ開催されます。

 スペシャルゲストとして「ちゅらさん」(NHK)にて向田邦子賞・橋田賞をW受賞された岡田惠和さんがお越し下さいます。大阪校の生徒さんからの質問を元にシナリオ特別ご講演を賜ります。

 さらに、大阪校在籍者がつくる自主ミニ映画を上映します。「大阪」を課題にした大阪らしいドラマを大阪校在籍者の皆さんから募った作品をもとに、有志スタッフの方々が熱意を込めて制作した涙と笑いの感動作です。
 他にも、賞金10万円の「大阪校30周年記念賞」の結果発表や大阪校在籍者の一言爆弾宣言映像、豪華プレゼントが当たるサプライズ抽選会など楽しんでいただける企画が盛りだくさん!熱く楽しく盛り上がりましょう!     

■感動・関西30周年フェスタ

 日時 2006年11月19日(土) 12:00〜16:00 (開場11:30)
 場所 ミス大阪(大阪・千日前)
 費用 前売:6500円 当日:7000円

 前売り券は大阪校事務局にて販売中です。        
仮面ライダーショーを執筆!

 作家集団の別所英夫さん(55期)が東映太秦映画村で7月15日〜8月27日に上演された仮面ライダーショー「オロナミンCプレゼンツ オリジナルスペシャルショー カブト・ガタック・サソード超光速バトル」のシナリオを執筆されました。

 「シノプシスを読んでプロデューサーの方が新しいアイデアを思いつかれるんですね。『こんな風にできたら面白いと思うんだけど何かいい考えない?』という具合に。その漠然としたアイデアを具体的な形にして作品の中に盛り込んでいくんですが、必死で知恵を搾りました」と。
 その方法をなかなか思いつけずパソコン画面の前で何時間も凝り固まってしまうようなこともあったとか。

「最初、シナリオを書いて提出したら僕のやることは終わりだと思っていたんですね。そしたらそうじゃなかった」と別所さん。太秦での打ち合わせの時、監督、プロデューサーに次ぐ席順。『作家先生』と呼ばれ、会議が始まると監督やプロデューサーからライターとしての意見を求められる。それらのことからシナリオライターとして責任の重みを痛感されたとか。

「リハーサルの時も、監督が僕に意見を求めてこられるんですね。僕は舞台は始めてだったんですが、全身をアンテナにして監督が求めているものを汲み取りながら、僕なりの考えを提案させていただきました」と。

 プロの現場の熱意と厳しさをとことん体験された別所さん。
 得たものはとても大きかったようです。
感動・関西30周年フェスタ

 シナリオ・センター大阪校30周年記念イベント「感動・関西30周年フェスタ」がいよいよ秒読み段階に入りました。

 11月19日(日)、場所は大阪の歴史を物語るアンティーク感覚のキャバレー・ミス大阪。メニューは盛りだくさん。特別ゲストには岡田惠和さんが。皆さんに思いっきり楽しんでいただくべく現在実行委員と有志の方々が中心となって今必死に準備を進めて下さっています。

 「感動・関西30周年フェスタ」では「大阪校30周年記念賞」と題した20枚シナリオコンクールも開催します。課題は「晩ごはん」。賞金はなんと十万円!現在作品募集中です。大阪校在籍者、OB・OGの皆さん、それから一の会所属の皆さんからのご応募もお待ちしています。締切は9月30日。

 結果は11月19日の「感動・関西、30周年フェスタ」会場にて発表します。
 どうぞお楽しみに!

★『心の憩い』デビュー!

ラジオドラマ『心の憩い』(ラジオ大阪他全国36局)で作家集団の方がデビューを果たされました。

■谷口雅美さん(54期)
「採用されて本当に嬉しかったです。音だけの表現でどのようにして状況を分からせるか。もっと音のボキャブラリーを自分の中で増やす必要があると思いました。得手不得手と自分で枠を作ることなく様々なジャンルに挑戦していきたいです」

■岩見徳子さん(55期)
「継続は力なりは本当だなと思いました。諦めずに続けてきた甲斐がありました。ずっと苦しかったのですが、最近ようやく書くことを楽しめるようになってきたのが嬉しいです。心に温かいものが残るような作品が描けるよう、これからも頑張ります」       
『心の憩い』で続々デビュー!

 ラジオドラマ『心の憩い』(ラジオ大阪他全国36局)で作家集団の方が続々とデビューを果たされました。

■長山公一さん(49期)
「試行錯誤の連続ですが、これからも諦めずに書き続けていきたいです。家族の絆や関係をいろんな形で書いていければなと。シリアス傾向の話を書くことが多いので、今後コメディも書けるようになりたいですね。せっかくのチャンス、頑張ります」

■小松恵さん(50期)
「とても嬉しかったです。小さい頃から物語を考えるのが好きで、いつか仕事にできればと夢見ていました。大好きな劇団の芝居を見た後、いつも、物凄いカタルシスとパワーを感じるんですが、私もそんな作品が書けるよう頑張りたいです」

■小副川栄一さん(55期)
「学生時代に小説家になることを夢見ていましたが、諦めてサラリーマンになりました。五十代になって再び夢を追いかけています。シナリオは、書けば書くほど難しさを感じますが自分が頑張ることで団塊世代にエールを送れればと思っています」

■水村節香さん(56期)
「日常の中の小さな出来事や、へたれで弱い心を持った人間が主人公の話を書くのが好きです。そして、ハッピーエンドが好き。書き終えた時、自分が思わずニッコリと笑顔になっているような元気の出るドラマを書いていきたいです」

■中山照子さん(57期)
「嬉しいと同時にプレッシャーも感じています。生きていてよかったと、活力がわいてくるような作品を書くことが目標です。作品作りは難しいですが、生活の中で小さな出来事や感動を拾い上げる心を失わず、書き続けていきたいと思っています」

先生の横顔
 
 大阪校の先生の素敵な横顔を。今回は狩山博臣先生をご紹介します。

 狩山先生は三年ほど前から水彩画を始められたそうです。老後の楽しみの一つにできればと思ってはじめられたと狩山先生。描かれるのは主に静物画や風景画。旅行に行った時、気に入った風景などを絵に描いたりしたいとのことですが、仕事がお忙しくて旅行に行く時間がとれず、今のところ、近所の風景を描かれたりしているそうです。最近になって、狩山先生は料理も習い始められたそうです。昔から、休日にはご家族のために料理を作られたりと、料理をすることには関心があった狩山先生。お仕事柄もあって、いろんなことに興味をお持ちです。

 「クリエイターは常日頃から情報収集をしておくことが大切。広く浅く様々なことに関心を持っておく。身の回りのこと、大衆的なこと、三面記事的なことにも目を向けるのが大事。そういった所にこそ人間の本性が現れていたりする」と狩山先生。「必要が出てから調べるのではなく、いろんな興味を持って自分の中にたくさんのストックを持っておく方がいい。でないと、いざという時に使いこなせない」と。そして、クリエイターは常に時代の空気を感じ取ることが重要とおっゃられます。

 何事にも精力的に取り組まれる狩山先生。そのエネルギッシュな姿に狩山クラスの皆さんは、いつもパワーをいただいています。狩山先生、ありがとうございます!

   
青木さん、映画脚本執筆!
 
 大阪校出身の青木万央さん(45期)が、千葉真一と倉田保昭のアクション界の巨匠二人がタッグを組んだことでも話題の映画「マスター・オブ・サンダー 決戦!封魔龍虎伝」の脚本を執筆されました。

 青木さんは2003年に「函館イルミナシオン映画祭第7回シナリオ大賞長篇部門」にて準グランプリを受賞。その映画祭で知り合ったプロデューサーの方から、今回のお話をいただいたとのこと。アクションものは初めてだったそうですが、「アクションものだからといってドラマを描く事に変りはないんですね。顔合わせの時に、アクションに至るまでの心情をしっかり描いて欲しいと言われて、とても勉強になりました」と青木さん。映画は今夏公開予定です。

 映画だけでなく、マンガ原作や舞台、ラジオ、ドキュメンタリーなど幅広いジャンルで精力的にご活躍の青木さん。「仕事のお話をいただく時は、それが初めての分野でも『それ得意です』と言うようにしているんです」と青木さん。「知らないからといって手を出さないのはもったいないと思うんですね。一度手がければ、今度はそれを売りにできるわけですし」と頼もしいお言葉。

「社会人になって、利害関係抜きの友人ができるって本当に貴重だと思うんですね」と、青木さんは今も同期の仲間とは頻繁に連絡を取り合っているそうです。「皆それぞれに頑張っていて、とても励みになります」と。今後が楽しみです!

「感動・関西、30周年フェスタ」
 
現在、11月19日に開催される『感動・関西、30周年フェスタ』の準備が有志スタッフの手によって進行中です。

 「大勢で集まって何かをすることが好きなので」ということで、スタッフに名乗りをあげて下さったのが、作家集団の坂本紀男さん(49期)。「ただ待っているより、自分から能動的に動いた方が、こういったお祭りは、より楽しめると思うので」と坂本さん。

 坂本さんにとってシナリオ・センターは「進むべき道を見つけられた場所」。元々、書くことを職業にしたいと思っていたものの、それが何であるかは漠然としていたところ、センターに入学し、「あんなに真面目に授業を聞いたことはそれまでなかった」と、基礎講座でシナリオの面白さに目覚め、今は、「どんなに時間がかかっても成し遂げたいこと」と日夜、シナリオの勉強に励んでおられるそうです。

 そんな坂本さんからフェスタ実行スタッフとして皆さんに一言。
 「11月19日に是非、会場に足を運んでみてください。ドラマの主人公が受け身より能動的な方がいいように、お祭りも積極的に楽しんだ者の勝ちですよ」と。秋が待ち遠しいですね。

★「マンガ原作講座」開講決定!
 5月から6月にかけて「マンガ原作講座」を開講します。講師の先生は『「懐かしドラマ」が教えてくれるシナリオの書き方』の著者で、『シナリオ教室』の「マンガから盗めっ!」の連載でおなじみの仲村みなみ先生です。この機会に是非。
45期生、映画で大活躍!

 サンダンス・NHK国際映像作家賞日本部門2005にて田中智章さん(45期生)のシナリオが優秀賞に選ばれました。

 大阪校での友人に誘われたことが田中さんが自主映画に興味を持ったきっかけ。お2人とも映画製作に関しては全くの知識がなく、試行錯誤しながら映画を作りはじめたとか。その傍ら、田中さんはシナリオを書き続け、年に約5本のペースでコンクールに応募されていたそうです。「数を書くうちに、自主映画の中では脚本は誰にも負けない自信が出てきたんです。これが自分の強みになる」と。転機となったのは「伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞2003で審査員奨励賞を受賞した時。映画祭で大勢の仲間と知り合えて、一挙に世界が広りました」と。翌年には、知り合った仲間と撮った映画が三つの映画祭で入賞を果たすことに。「小さな世界を描くことで大きな世界を描きたいんです」と、そのためにもシナリオの腕は今後も磨いていきたいと意欲的。
 田中さんを含め、45期生の方々が映画で続々と成果を上げています。 
 城戸賞受賞の尾崎知紀さん。青木万央さんと梅村真也さんは劇場映画のシナリオを執筆。青木さんの作品は、今夏公開だそうです。

★おめでとう、西古さん!
 作家集団の西古里江さん(45期)が執筆されたラジオドラマ「ラウンドアバウト」がウハウハ大放送(RFラジオ日本)にて3月21日に放送されました。  

湊さん、ラジオドラマ執筆

 作家集団の湊祐貴子さん(50期)が執筆の「アンコール」が、NBC長崎放送ラジオ「サンプリエール七分間恋物語」にて、1月19日に放送されました。

「センターをしばらく休会していたんですが、12月に復帰できることになって、それで、ライターズバンクの方に、またよろしくお願いしますとご挨拶のメールを送ったんですね。そしたら、募集のメールを送っていただきまして。これからまた頑張るぞって、自分への決意表明のようなつもりで応募しました」と湊さん。
 その復帰第1作目が見事採用に。

 湊さんは小学校の頃から演劇の演出をされたり、戯曲を書かれたりしているそうです。「バンド活動に浮気をした時期もありましたけれど、やはり書くことが一番好きです」と、現在もシナリオだけでなく小説も書かれるなど精力的に執筆活動をされています。「私にとって物語を書くことは、ストレス発散なんです。頭の中で日常の生活とはかけ離れたことを色々と考える。その間、現実の嫌なことは忘れていられる。見ている人にもそんな風に感じてもらえるような作品が書きたいんです」と。

 今後の抱負を伺うと「やはりコンクールですね。テレビもラジオもどんどん応募していきたい。出さなければ受賞もありえないので」と頼もしいお言葉。

 頑張って下さい!
感動・関西30周年フェスタ開催!

 2006年10月にシナリオ・センター大阪校はおかげさまをもちまして創立30周年を迎えます。創立を記念して11月19日(日)に、『感動・関西30周年フェスタ』を開催します。

 皆で楽しめるフェスタをと、現在、有志スタッフの皆さんによって着々と準備が進められています。有志スタッフの皆さんのまとめ役を務めて下さっているのは作家集団クラスの木村敏男さん(45期)。

「人を喜ばすことを考えるのが大好きなんです。それにみんなで楽しめたらいいなという思いもあって、まとめ役を務めさせていただいてます」と木村さん。

 木村さんにとってのシナリオ・センター大阪校は「素敵な仲間と出会える場所」とのこと。「大阪校って一体感があると思うんです。みんなで励まし合いながら頑張ってる感じ。それに、ここに来れば大好きな映画やドラマの話が思う存分できる。この場にこうして集まれたことって本当にすごいことだと思うんです」と笑顔で語られる木村さん。

 運営スタッフはまだまだ募集中とのこと。
「極端な話、当日だけしか手伝えないというのでも構いません。だから、どんどん気軽に手を上げて参加して欲しい。現在、女性の方が少ないので、特に女性の方、お待ちしています。もちろん男性陣もよろしくお願いします。みんなで盛り上げていきましょう。このイベントを通して皆と親しくなれることを楽しみにしています!」とのこと。

伝わる熱気に、11月がとっても楽しみです!
新潮エンターテインメント新人賞

 大阪校出身ライターの吉野万理子さん(44期)が第1回新潮エンターテインメント新人賞を受賞されました。

 吉野さんは「日本テレビシナリオ登龍門2002」で優秀賞を受賞され、その後、日本テレビで放映された連続ドラマ「仔犬のワルツ」を執筆されたり、韓国ドラマのノベライズ化を手がけられるなど多方面にわたってご活躍中です。応募のきっかけは「『仔犬のワルツ』で学ばせていただいたおかげで、あらゆるエンターテインメントが数式≠ノ見えてきました。自分の過去の小説が、いかにダメな数式≠ゥもわかり、再挑戦してみようと思って」と。

 受賞作「秋の大三角」は、女子校が舞台の学園ファンタジー。「死んだらそこで終わりなのか、それともその先の世界があるのか。この世の先はこうであったらいいなという願いを織り込めました」と吉野さん。「秋の大三角」は12月に新潮社から刊行されています。

 コンクールの受賞はゴールではなくあくまでもスタート地点であると吉野さん。今後の抱負を伺うと「まずは二作目をしっかり書く事」と、しばらく小説に集中されるそうです。 最後に、「コンクールの受賞作品は自分の名詞代わりになるんですね。欠点があっても、言い訳はできない。だから応募作品は慌てず急がす丁寧に仕上げた方がいいと思います」と、アドバイスをいただきました。

ありがとうございました!  
田嶋久子先生ご来校

 さる10月1日、第27回放課後倶楽部にて田嶋久子先生が「シナリオライターの現場から〜花形でない地味な側面〜」をご講義下さいました。

 田嶋先生が大阪校に入学されたのは約10年前。在学中、書く事に専念するために会社を辞められました。プロになれるかどうか解らない中でのその決断は大変なプレッシャーに。

 「家族には良い顔をされませんし、駅などで通勤の人達と遭遇すると、無職であることにとても焦りを感じました」と田嶋先生。しかし、そのおかげで本気になれたとも。先の見えない不安と戦いながらコンクールに応募され、『新・部長刑事アーバンポリス24・ストーリーコンクール』と『日本テレビシナリオ登龍門98』
で優秀賞を受賞。プロデビューを果たされました。

 プロになるためには、「あわよくば」ではなく「本気」で目指すことが大切と田嶋先生。「まず自分自身にきいてみて下さい。プロになりたいと本気で思っているか、そのために精一杯努力しているか。どちらもイエスなら、決して諦めずに続けて下さい。努力は必ず報われます」と力強いお言葉。

 「『私には才能があるでしょうか?』と尋ねてくる方がいますが、プロになった今でも自分に才能があるかどうかなんか分らない。自分を信じて頑張るしかない。自分との戦いです」と。

 田嶋先生、ありがとうございました!