『ここはいったいどこ!? 中国青空市』


「蓬莱閣」と言えば、シナリオ・センター大阪校御用達の中国料理店として、昨年末の忘年会の美味しい料理で皆さんは既にご存知でしょうし、時には誘惑に負けてセンターに来るより中国四千年の美味につい舌鼓をうってしまう方もいらっしゃるようです!?

実は鳩子も毎週1回は顔を出している「蓬莱閣」ファンなのですが、先日も名物おかみの紅梅(ホンメイ)さんと話をしていたら、毎週日曜日に大阪の東のほうで中国青空市がたち、珍しい中華食材や店のBGMに使うCDを買ってきているという話題が出てきました。

もとより中国好きで、さらにロケハンというミッションを帯びている鳩子としては聞き捨てできない情報だったので、具体的な場所を尋ねたのですがホンメイさんがいつもの早口で門真の近くの何とかかんとかとまくしたてるばかりで要領を得ません。そこで家に戻ってからネットで見つけ出し、充分楽しんできたレポートです。

【ここはいったいどこ!? 中国青空市】

場所は鶴見緑地の東側、中央環状の「はなぽーとブロッサム」のちょうど真向いの北行き車線沿いに青空市はありました。

鳩子が行ったのは朝9時頃だったのですが、初めての場所でどっちに行けば良いかまったくわからず駅の出口付近で迷っていたら、旧式の自転車にまたがった妙なスタイルの角刈り集団が大きな白い袋を前に後ろにいっぱい積んで走ってくるのを見つけました。そこで、たぶん反対方向に行けば市場があるだろうと検討をつけて200m程進むと、案の定10年前に北京や上海で見かけたのと同じ埃っぽい雑踏の風景と鼻腔を刺激する香辛料の匂いが車が行きかう辺り一帯に広がっていました。

青空市場1

もとよりこの安田辺りにはB級品の格安野菜や果物を売っている店が数件あり、恐らくそれらを求めて中国人たちが集まってきているうちに、自然発生的に自分たちの生業を求めて商売を始めたようです。

だからきちんとした店舗は無く、ある者はダンボールの上に神戸の中華街でも見かけないような珍しい調味料や鶏、豚、羊の冷凍品を山積みし、またある者は倉庫の店先を借りて油条(おかゆに入れる棒状の揚げパン)や羊肉の串、豆腐脳(ふわふわ豆腐のスープ)を売っています。だいたい一品100〜200円ぐらいです。

青空市場2

また中国直輸入のCDやDVDも豊富で、人気の女子十二楽坊も2枚組みを値切って700円で買うことができました。
さらに中国語の新聞数種や海外へのテレフォンカード、中国のドラマが見れるテレビを売っていたりと、それはまるで北京や上海の駅前で東北や雲南の田舎からでてきた人達が露天を広げているのとまったく同じ光景です。

わずか100m程の長さですが、高速道路沿いの殺風景な露天はそこにだけカメラアングルを当てると、ここはいったいどこかいな?と勘違いされそうなくらいです。

青空市場3

決して清潔な環境ではありませんが、ゴン・リーが主演だった頃のチャン・イーモウの一連の映画が好きな人、あるいは香港ノワール時代のチョー・ユンファが好きな人、または山崎豊子の「大地の子」に興味をもった人たちはぜひこの青空市を訪ねてみてください。

作り物ではない、ある意味本物のチャイナタウンを楽しむことができます。

最近は日本人も増えてきたようで、単語程度の日本語ならちゃんと通じますヨ。

青空市場4

【中国青空市への行き方】

JR環状線京橋・森ノ宮・鶴橋駅から地下鉄鶴見緑地線に乗り換え、終点の門真南駅より徒歩10分

※毎週日曜日朝5時から11時までの営業です。
 → 10時30分頃にはしまいかけるので、できるだけ早くいきましょう!
 → 近隣への駐車が増えるにつけ、警察の取締りが厳しくなっているようですので、できるだけ地下鉄で行ってください。

【またまた蓬莱閣】

ある日曜日に撮影のため再度友人数名と青空市を訪れたのですが、その時偶然に蓬莱閣ご主人のジャッキー・チェンこと林さんにばったりお会いしました。

毎週食材の買出しのため欠かさず来ているそうです。

皆さんも青空市に行ったら、ぜひ太目のジャッキー・チェンを探してみててください。
親切な林さんですから、買い物に困った時や値段交渉を助けてくれるはずです。



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