西井史子さん
西井史子さん

大阪校ご出身のシナリオライター。NHK創作テレビドラマ脚本懸賞募集にて奨励賞を受賞。主な作品に、「ストーリーランド」(NTV)「愛の110番」(TBS)等。現在、東京でご活躍中。
西井史子さん
 5年前に大阪校で学び、家庭の事情で上京。その後、雑誌のライターの仕事をしながら、あちこちで自己PRをし、ドラマのプロットを書かせていただくようになり、アニメ番組のシナリオでデビュー。

 でも、その後も明けても暮れてもプロットを書き続ける数年でした。これではいけないと思い、コンクールを目指しました。運良くNHK創作テレビに奨励賞で入選。今年の5月に「愛の110番」でデビューを果たし、今は2時間ドラマを修正中です。力をつけることが大切です。

 私は途中で没になった仕事をたくさんしてきましたが、世の中、全て負け貯金だと思っています。負ける為には試合に出るべきです。大いに負け貯金を増やせばいいと思います。

 大阪校のみなさんは、ある程度の力をつけてから、上京してくださいね。でないと悪魔や貧困がまっていますよ。そして、コンクールに応募する為にも、作家集団に進級して、本当の力をつけていただくことをお勧めします。
田中博先生
田中博先生

株式会社ヒロエンタープライズ代表取締役社長。スポーツ番組、中継、歌番組の制作。放課後倶楽部へ講師としてもご来校。
田中博先生
 今年、大阪校は創立27年とのことですが、ゼミの諸先生方とのかつての仕事を思い出し、歴史の厚みを感じています。

 世の中、不景気ですが、みなさんのパワーある集いに来て、大変感動しています。若い人も年配の人もこんなにたくさん集まられ、ここにはパワーがある、文化がある、ということをヒシヒシと感じ、嬉しく思っています。

 これからも素晴らしいカルチャーの担い手として、一丸となり、どんどんパワーを発揮してください。
後藤千津子所長
後藤千津子所長

シナリオ・センター所長。内館牧子さんも西荻弓絵さんも森下直さんも、わたしたちも、一番大切な基礎を後藤先生に教えていただきました。
後藤千津子所長
 自分は何を書きたいのかを分かって書かないと、書き続けることに空しさを感じるときが来ます。
 
 途中で空しくなる、書けなくなる理由は、ひとつひとつの処で一番自分が何を言いたいのかと云うことを表現していないからです。
 
 それには、ここぞと云うシーンのシーン尻を、しっかりト書きで納めてください。分かってほしいと云う思いを込めて、丁寧にト書きで終わるようにしてください。全部のシーンをセリフで終わらせないようにしましょう。