■関西こだわり屋さん瓦版
「ピピアめふ」副支配人田井中唯さんを訪ねて
関西から映像の火が消えてゆく?
いいえ、こだわり屋さんがいっぱい情熱の火を燈しつづけていらっしゃいます。
田井中唯さん
宝塚・売布神社駅前の映画館“ピピアめふ”の副支配人・田井中唯さんをお訪ねしました。
宝塚映像の先生方の多い大阪校にとってはゆかりの地。親戚をお訪ねしたような親しみを感じました。


■この映画館がオープンするまでの経緯を教えてください。
宝塚市で自主上映していた団体が、元は撮影所もあり映画と深い関係のある町なのに、映画館がないのは淋しい、映画館を作ろうと働きかけました。震災復興計画とその運動が重なり、日本で初めての試みの公設民営の映画館ができたのです。

■ 宝塚映画祭を開催されていますが、その主旨は?
オープン時に『丼池』を上映し、それが映画祭へと。「映画の町」として宝塚を認識していただき、宝塚映像には優秀なソフトが多くあるので、再評価の為に上映してゆこうというコンセプトです。

■ 実際の映画館運営の問題点は?
ヒット作を上映しないと無理な時代です。ピピア1では東宝系を、2では名画座系をやっていますが、この頃は2でも大作をと配給会社から要請され、信用を得て嬉しい反面、本数をたくさんかけたいスタッフの間にはフラストレーションがつのっています。

■ シナリオを勉強している人たちへのメッセージをお願いします。
映画をいっぱい観てください。数を観ないと自分の中での基準ができません。いっぱい観て、自分の中に溜まっていって、初めて自分の中から出ていくように思います。

この他に映像コンクールやフィルム・コミッション等のシンポジウムと、さまざまな活動をなさっています。
詳しくは シネピピアの公式ページ をご覧ください。

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