テレビドラマとラジオドラマを大阪校在籍者が執筆

  • 惟埜さんが『新・部長刑事〜』を執筆

関西の長寿番組、ABCテレビの新・部長刑事 アーバンポリス24≠研修科・43期の惟埜親司さんが執筆されました。

第一作(5月放映)は『ラジオが救った命』。リストラされて家族にも見放されたと思い込んだ男性が自殺しようとして一騒動起こす話。第二作(10月放映)は『立花刑事、痴漢される』。女性の立花刑事が男性の刑事とともに、痴漢の濡れ衣を着せられた大学教授の潔白を証明する話。現代性に富む二作です。

仕事を通じて感じたことは「きちんと構成をして箱書きを作ることややり直しの要求は可能な限り受け入れることの大切さと、技術的に上手でも面白くなかったらダメということ」などだそうです。

  • Kiss FM神戸の朗読ラジオドラマ

結婚式場に花嫁を奪いにやって来た主人公。ラストには想像もつかないドンデンー。研修科・42期の桧原博実さんが、Kiss FM神戸で放送の真夜中ラジオYours≠フ朗読コーナー掌ものがたり≠ナ『ウエディングジャック』を執筆、10月にオンエアされました。

「映像の世界と違って、ラジオ、しかも地の文がそのまま読まれる朗読ドラマなので、どんな文章表現で人物の心理を織り込むのか? 勉強させられました。また、2回の直しを通じて、ライターには柔軟な対応ができる能力も必要と実感しましたね」。日常的に執筆の為に心掛けていることは「全然書かないで、人と遊びほうけるような日を作ること」。それによって視野が広がり、机上で思いつかないいい一言が見つかることもあるとか。執筆には今までに習作で書いた作品の数々が「おおいに役立った」そうです。

※お二人とも引き続き執筆されています。次の放送が楽しみ!

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ラジオドラマのスタジオを見学〜心の憩い』収録現場を訪問

ライター達で訪問した、ブルーと白のコントラストがお洒落な『心の憩い』のスタジオ。

にこやかに入ってきた声優さんたちは、アナウンスブースに一歩足を踏み入れると、緊張した面持ちです。そのガラス越しには亀野徹プロデューサー、松本昇三ディレクター、ミキサーを操作される船越節夫氏、ほかスタッフら制作の方が並び、まずは1回目のリハーサル。

楽しんで聞いていた私たちですが、終了後、制作の方からは「ノリが悪い」など様々な注意が。2回目の後も「言葉の説明にならないよう本当に楽しそうに」などの注意があり、3回目に本番。聞き終えると、さすが1回目よりドラマが生き生き! OKが出て、まずは1本終了。その後、声優さんたちは入れ替わり、制作の方は休む間もなく夕方までに計6本を収録。関係者のドラマにかける意気込みが肌で感じられる有意義な一日でした。

シナリオに関しては、「大切なのは、ドラマとしての感動とともに、宗教番組ですのでその教えを伝えること。また、ドラマは3分半ですが、2時間ドラマを3分半に凝縮することもできるということも考えて」と亀野先生。「沢山書いて、人まねでなく、オリジナリティ豊かな自分なりの作品を」と松本先生。

ありがとうございました。

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壱岐琢磨氏(19期)書き下ろし小説『深層の恐竜』でシナリオ募集

緊迫する国際情勢の中で起こった二つの殺人事件の真相とは?書き下ろしの長編ミステリー小説『深層の恐竜』でシナリオ募集の依頼を下さっている著者の壱岐琢磨氏。(シナリオ・センター会員対象。9月末日締め切り。詳細はシナリオ・センターまで※募集は終了しました。)

大阪校出身の19期生で、基礎科で新井先生、ゼミで倉田先生に師事。平成6年には、”友情は偏見に克つ”をテーマに、主人公の青年とHIV陽性者とのふれ合いを描いた脚本「撫子(なでしこ)」で第4回「菊地寛ドラマ大賞」を受賞されています。

今回の小説のテーマは『正義感のない社会の恐さ』。執筆にあたっては、かなりの取材を重ねられたとか。「事実関係、例えば職業など、よく把握して書かないと関係者にイヤな思いをさせることになるので、自分で生の声を聞き歩きました。それは内容の厚みにもなりよかったですね」

シナリオライターと小説家、共通点については、「人を描くということ。それと、溢れ出る思いがあるか? が問われること。また、その思いは、多くの人々に対する叫びのようなメーッセージを含んでいるかどうか? これのないものはどんなに深く真摯なテーマの作品でも、多くの人に対して発表する必要がないと思います」

今回のシナリオ依頼に関して、「皆さんなら僕が想像もつかないようないいシナリオを書いてくれるかも? との思いから。でも、どんなシナリオであれ、書いていただくだけでありがたいと思っています」

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「アナパラOhラフィーキ」で研修科生が活躍

朝日放送ラジオの同番組(月曜午後7時から30分)で放送のドラマを次の9名の研修科生が執筆しました。上原生江さん(36期)、広瀬弥生さん(38期)、橿棒万昌美さん(39期)、江本真紀さん(40期)、鈴木達也さん(41期)、白川華奈さん(42期)、長谷川靖さん(43期)、中前美智子さん(44期)。

番組のコンセプトは異世代間の心の交流。プロデュースをされている報道局アナウンス部の戸石伸泰氏は「平たく言えば、野球のナイターを見る親父たちとその子供であるティーンエージャーとの心の交流です」ドラマの狙いも同様で、それに、週毎に決められた番組テーマを盛り込んで製作されています。

「映像とは違うラジオドラマということ、また、番組のコンセプトのほかに週毎のテーマが制作の途中段階から入ってきたということもあり、ライターの方は大変だったと思います。でも、目のつけどころやストーリー運びのいいシナリオができていましたね。リスナーからも『想像力を刺激される』などの反響もいただいています」

放送は5月から9月の間、不定期14回。番組は、インターネットを利用して朝日放送のホームページで聞くことができます。また、同様にして放送済みのシナリオも順次読むことができます。

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連続ドラマ「QUIZ」を関えり香さん(46期生)が執筆

大阪校46期出身の関えり香さんが春からの連続ドラマ『QUIZ』(TBS系金曜22時より)を執筆。奮闘していらっしゃいます。

ドラマの主人公は、警視庁の、特別な誘拐事件を扱う特殊捜査班に所属する桐子カヲル。主演は財前直見。脚本は他の2名のライターとの共作。「プロデューサーの方は『とにかく今までにないドラマを作りたい』ということ。ですから犯人探しだけでなく、いろんな人物の過去のトラウマ、心の闇が浮かび上がる、いままでにない変わったつくりとなっています」と関さんは話します。

実は関さん、一年前の春にセンターに入学したばかり。今回のチャンスの元々のきっかけはセンター主催の夏合宿。期間中いろんな局のプロデューサーやディレクターの方が講演されましたが、その中の一人、TBSの方が深夜ドラマの企画を公募。関さんは会心作を応募し、その一週間後に一本、初めてのシナリオを執筆。そして今回の依頼となったそうです。「幸運が続いた感じです。今回の執筆では、いろいろ勉強させていただく中、ライターは体が資本、ということもつくづく感じました」

大阪校一同心より応援しています。

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「バミリオン・プレジャー・ナイト」を坂本成紀さん(44期生)が執筆

44期の阪本成紀さんが、テレビ東京で7月2日から放送の「バミリオン・プレジャーナイト」でコントの台本を執筆されます。深夜0時25分〜30分間。番組そのものは映像と音楽とコントで綴るバラエティー。出演者は全員女性で、映像作りは若手ファッションデザイナーなどアート関係者が携わっているそう。

「コント自体は5分ほどですが、3クールにわたる番組中、ずっと僕が書かせていただきます。ファッション性のある番組にしようということなので、コントも、従来の大笑いするようなものと違って、知的なブラックユーモアまたはホラーのような味わいを目指しています」

阪本さんは学生のころより演劇に携わり、戯曲など執筆。シナリオ・センターには放送分野への活動の幅を広げたいとの思いがあって入門。最近はコメディーなどにも興味を抱いていて、大学の同級生であるディレクターから声をかけられたときは、「自分に合った仕事がまわってきた」と感じたとか。「演じるのが女性だけというのが目新しいし、知的な笑いをとるというのは簡単ではないのですが、笑いが書けるライターとして認められるように頑張りたいと思います」と抱負を語っています。

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